小中学校の再編統合が進む中、通学手段として増えているのがスクールバスです。
安心・安全な通学をどう守るか。
富山市では県内で初めてとなる新たなシステムが導入されています。
*リポート
「この春、水橋地域の7つの小中学校が統合して開校した水橋学園。真新しい校舎の前には、スクールバスが並んでいます」
今年4月に開校した、富山市初の義務教育学校・水橋学園。
全校児童生徒は716人。
そのうち最大で9割近くがスクールバスで通学しています。
1階の昇降口には大きなモニターが。
*自動音声
「バスが到着しました」
複数の路線や、学年ごとに異なるバスの発着時間を、ひと目で確認することができます。
そして…。
子どもたちは、タブレットに備え付けられた読み取り機に、それぞれカードをかざします。
二次元コードが記載されているバスの「乗車カード」です。
同じ読み取り機は、バスの出入り口にも設置。
乗り降りの際にカードをかざします。
これにより、いつバスに乗ったのか、登校・下校したのかといった情報が、保護者のLINEの専用画面に通知される仕組みです。
さらに、バスにはGPSを搭載し、位置情報をリアルタイムで確認できます。
このLINEとGPSを活用したシステムは、富山市教育委員会が今年度から導入したもので、県内では初めてです。
*富山市教育委員会 学校再編推進課 山崎悟課長
「水橋学園はこれまでにない大規模な運行が予定されていた。保護者・地域住民からバスの乗り間違えや降り過ごし、バスの遅れによる遅刻、バスが来ない場合の対応などに関する不安の声が寄せられていた」
変化する通学環境に対する不安。
学校側も、保護者からの問い合わせへの対応や、その日の利用者を把握するための名簿作成など、教員の負担が増えると懸念されていました。
Q名簿をもとにひとりずつ確認?
*教員
「乗り忘れがないように」
*水橋学園 河原弘幸校長
「このシステムは名簿作成、ひとりも抜けがないようにという意味では助かる」
新たなシステムでは、バスの利用の有無を保護者がLINEで登録。
その情報をもとに、当日の名簿が自動で作成されます。
*水橋学園 河原弘幸校長
「1~4年生はまだ幼い面もあるので、確実に自分が乗るべきバスに乗せるということを、学校としては非常に、どうスムーズにしていくか心配していたが、教員の業務負担という意味では想定より非常にスムーズになるのが早かった」
富山市では、これまでも大沢野・婦中・細入地域でスクールバスを運行。
そしてこの春、新たに統合された水橋学園を含む3校でもバスを運行し、あわせて新システムを導入しました。
市全体では昨年度の約6倍にあたる800人ほどがスクールバスで通学し、今後も利用は増える見込みです。
遠距離通学を支えるスクールバス。
導入を進めるだけでなく、安心安全のための仕組みづくりが求められています。
*水橋学園 河原弘幸校長
「こうしたICT・デジタルの技術を活用しながらも、子どもの安心安全な登下校の環境を、『誰が』『誰の責任』ということではなくてお互いに協力してやっていくことが大事だなと」
富山市では、来年度、3校を統合する呉羽地域の老田小学校でも新たにスクールバスを運行、乗降管理システムも導入する予定です。
