出産の後、休むが当たり前になる場所を。
産後の母親と赤ちゃんを支えるホテルが東京都内に誕生します。

18日に公開されたのは、東京・有明にオープンする産後ケア専用ホテル「Villa Mom」。
出産後の母親と赤ちゃんの新しい生活をサポートすることが目的です。

ホテルには「24時間体制」で助産師や保育士が常駐。
母親が睡眠や休息を取るために赤ちゃんを預けることや、沐浴(もくよく)の講習会を開くほか、子育てのアドバイスもしてくれます。

さらに、「空間づくり」にもさまざまな工夫がありました。

宿泊部屋には赤ちゃんがけがをしないように角がない家具を設置し、ダイニングは宿泊中の新米ママとパパが交流を図りやすいオープンなつくりになっています。

一方、食事は産後の体を整えるために考えられた1日5食の「回復食」を提供。
朝食の時間にはスタッフからのヒアリングがあり、子育てについて気軽に相談できます。

そして母親としてではなく、自分の時間を大切にしてもらうためのエステルームや、心を落ち着かせるための部屋もあります。

産後1カ月までの母親の約10人に1人が産後うつのリスクが高い状態にありながら、産後ケア事業の平均利用率はわずか15.8%。

ハードルとして挙げられているのが、“手続きの複雑さ”や“経済的負担”、また“身近に施設がない”ことです。

今回、ホテルに宿泊した人は「(助産師・保育士に)話すことで、1人じゃないのを実感できた」「(産後に)ホテルを通し、少しでも他の人とつながりがあるのはすごくいい」「赤ちゃんと離れて、2人で今後どうしていくかも一緒に話す時間が取れたのはすごくいい」と話しました。

ホテルを経営する企業は、支援を受けることが特別なことではないと思える環境づくりが重要だといいます。

ホテル経営「Smile Project」・土居亜由美代表取締役社長:
まだまだ産後ケアホテルは日本では少ないが、「利用したい」と考えられる人が誰でも利用できるような、そういった、たくさん広がっていくような社会インフラになればいいと思う。