大雨で濡れたり汚れたりした写真をきれいに洗うボランティア団体の活動の話題です。去年8月の大雨で被害を受けた上天草市できれいになった写真が2組の持ち主の元に戻った様子を取材しました。
去年8月の記録的大雨により上天草市は広い範囲で住宅が泥水に浸かる被害に遭いました。
この一連の大雨により被災した家の中にあったアルバムや写真も濡れたり泥で汚れたりしています。
思い出の詰まった一枚一枚をきれいに洗浄するボランティア活動が大雨から10カ月がたった現在も続いています。
写真の洗浄ボランティアを行っている『あらいぐま人吉』のメンバーです。
「こんにちは、写真を返しに来ました」「ありがとうございます」
島崎 亜矢さん、去年8月の大雨の被害で自宅に住めなくなり今もアパート暮らしです。自宅にあった写真300枚ほどの洗浄を依頼していました。
「こんな感じで、きれいになりました」
「すみません、ありがとうございます。楽しかった高校時代です」
「あー、お母さん。ありがとうございます」
「きれいになりました」「きれいになって良かったです」
3年ほど前に亡くなった母親の写真もきれいになって手元に戻ってきました。
【島崎 亜矢さん】
「とてもうれしい。楽しみにしていたので、出来上がって感謝しています」
松島町で60年に渡り営業を続けていた山川精肉店。
去年の大雨で被害にあった店を取り壊し今年1月から同じ場所にプレハブの店舗を建て営業しています。
「こんな感じで…」「わー、すげー」「わー、すごい」
きれいな衣装でカラオケ大会に出た時の写真、かわいい孫たちの幼いころの写真。
人生の節目や家族の日常を切り取った写真がきれいになったおかげでその時々の記憶や思い出が鮮明によみがえります。
「わー良かったよ、写真はあきらめとった」「2400枚ありました」
【野崎 貴子さん】
「とにかく嬉しいですね」
【松坂 美眞子さん】
「ありがたかったです、あきらめていたので、亡くなった母の写真も全然1枚も
残ってなかったので」
2020年7月豪雨の翌年から活動を始めた『あらいぐま人吉』は各地で被災した写真を洗浄し持ち主に戻す取り組みを続けていてこれまでに扱った写真は18万枚にのぼるということです。
【川口 富子さん】
「洗っててちゃんと絵が残っている写真は良かったと思いながら洗うんですけど、
ほとんど残らない写真とかは、洗いながらみんなで、つらい写真、絵がお返しできないのは悲しいねって言いながら洗ってたので今日みたいに良かったと言ってくださると、うれしいです」
【有馬 明広さん】
「やっぱり写真って、家族にとって本当に宝物なんだなということを、改めて実感しています」
思わぬ形で被害にあった大事な一枚一枚をきれいに洗い、思い出とともに持ち主に戻す取り組みは今後も続けられます。
