宮城県栗原市栗駒で日本最古の草木染め、「正藍冷染」の染め付けが最盛期を迎えています。
栗原市栗駒・文字地区。
代々伝わる伝統の技法を守り、正藍冷染の染め付けを行うのは、千葉正一さん(76)です。
染め付けは藍の自然発酵が進む夏に行う作業で、今年は6月5日に始まりました。
麻や木綿の反物などを一枚一枚ゆっくりと染料に浸し、染めていきます。
正藍冷染は藍とナラを燃やした灰を混ぜた染料に熱を一切加えないのが特徴で、日本最古の草木染と言われています。
この地区では明治から大正にかけて20軒ほどの農家が農作業の合間に藍染めを手がけていましたが、現在、伝統の技法を守るのは千葉さんの家だけになりました。
藍の栽培から染料作り、染め付けまでを一貫して行なうのも特徴です。
千葉正一さん
「一つ一つの行程を大事にして、その仕事をこなすということですね。そうでないと結果は色に出ると思うんです」
染め上げたあとは、自宅の前の二迫川で余分な染料を丁寧に洗い流し、自然乾燥させます。
今年の染料は発酵が順調で状態が良く、加えて、使う藍の量を例年より増やしたことで、色が濃く出ているということです。
千葉正一さん
「今年の染まり具合は大変いいと思います。今年はすっと藍の色が生地に入ってくる感じがして、安心して藍の液に生地を入れられます」
染め付けは7月末まで続くということです。
正藍冷染の商品は千葉さんの工房や栗原市栗駒の「山の駅くりこま」などで販売されています。
また8月には仙台で展示販売会が開かれるということです。
