「桃太郎フィッシュ」って聞いたことがありますか?

実は、岡山発祥の、陸上養殖されているヒレナマズのことなんです。ナマズと聞くと淡水魚独特の臭みがあるのではと思うかもしれませんが、どんな味なのか、佐藤理子キャスターが取材してきました。

◆県内4カ所の養殖場で約9000匹!ヒレナマズの陸上養殖「無人化」に成功した玉野市の企業担当者に聞く

こちらが陸上養殖のヒレナマズ、「桃太郎フィッシュ」です。

ヒレナマズは主に、東南アジアやアフリカなどで食べられている淡水魚で、玉野市に本社を置くジャパンマリンポニックスが2022年から陸上養殖を始めました。現在、県内4カ所の養殖場で約9000匹を育て、研究・販売しています。

Q:これだけの数を養殖するのは大変では?
(ジャパンマリンポニックス養殖部 瀧本ゆりかさん)
「1人で管理することができる。ヒレナマズは病気や水質の変化に強いので、初心者でも簡単に養殖することができる」

2025年には従業員を養殖場に配置せず、餌やりの自動化と遠隔システムによる水質管理で「無人化」に成功。また、ヒレナマズは他の養殖魚と比べて成長が早く、半年ほどで出荷サイズになるため、安定供給が見込めます。

(ジャパンマリンポニックス養殖部 瀧本ゆりかさん)
「ナマズが日本の食卓に並ぶ。日本の国民食となることを願って(養殖を)やっている」

◆岡山から全国にヒレナマズのおいしさを…岡山市内の企業が販路拡大をサポート

2025年7月からはより多くの人にヒレナマズのおいしさを広めようと、マーケティングや販売促進を行う岡山市のミライノサチが販路拡大をサポートしています。

(ミライノサチ販売責任者 山本拓海さん)
「食べてもらうと臭みもなく、おいしいと思ってもらえると思う。岡山から全国に広めていきたい」

◆取り扱う飲食店は年々増加…「下処理がほとんどいらない、扱いやすい魚」と好評

2022年2月から出荷が始まった「桃太郎フィッシュ」。取り扱う飲食店は年々増加し、現在は県内10カ所の飲食店に出荷されています。

岡山市の飲食店「銅屋」では半年前からヒレナマズを使った料理を提供しています。

(銅屋 川上裕睦代表)
「匂いを取る下処理がほとんどいらない。皮も柔らかいし身も切りやすい、扱いやすい魚」

◆皮がパリパリで中はふっくら!ナマズ料理の中で一番人気の「桃太郎フィッシュ」の山椒焼

一度、油で揚げて特製の山椒ダレにくぐらせて焼いた山椒(さんしょう)焼です。

(佐藤理子キャスター)
「いい香りが漂ってくる。ほんのりと山椒の香りもして、まずこの空気がおいしい。身もぎっしり詰まっている。いただきます・・皮がパリパリで中はふっくらしている。山椒の香りが後からパンチを利かせている。身も上品な味わいなのでよく合う」

(銅屋 川上裕睦代表)
「ナマズ料理の中で一番人気があり、臭みもない。硬くもなく柔らかすぎず、べたっとしていない。ちょうど山椒焼に合う魚」

◆「桃太郎フィッシュ」の刺し身は…臭みがなく淡泊な味わいでコリコリ食感

続いては、刺し身。天然のナマズは生臭く、刺し身で食べることはほとんどありませんが、陸上養殖の「桃太郎フィッシュ」は・・・

(佐藤理子キャスター)
「全く臭みがない。ヒラメやフグのような淡泊な味わい。食感もコリコリしていて歯ごたえと弾力がありおいしい。ヒレナマズといわれなければ分からない」

(銅屋 川上裕睦代表)
「分からないでしょうね。脂も少なく淡泊で臭いもなく、いくらでも食べられる。家庭でも店でもどこでも幅広い料理ができる。ヒレナマズは何でもできるのではないか」

岡山発の新たな食文化として広がりを見せるヒレナマズ。皆さんの食卓に並ぶ日も近いかもしれません。

岡山放送
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