北海道・函館市のスルメイカ漁は、今シーズンも厳しい船出となった。
6月1日、早々と漁を切り上げた船が港に戻ってきたが、漁師からは悲痛な声が聞かれた。
「25匹、26匹」

「(Q:イカいなかったですか?)なかなかどころか、全然いないよ」
「きょうの成果はこれだけ。夢も希望もないよ。廃業しなきゃダメだ、冗談でなく」(いずれも イカ漁師)
北海道南部のスルメイカ漁は1日に解禁され、函館からは9隻が出漁。しかし、イカはいない。
「やっぱりダメだったね」
「(Q:2年連続で)去年4匹、きょう2匹」
「ショックだね。燃料安い時の2匹なら仕方がないと思うかもしれないけど、この燃料高値の時にほんとショックだよね。でもいないからしゃあないしね」(いずれも イカ漁師)

「きょうはここで初競りが行われる予定でしたが、スルメイカは一匹もありません」(阿部空知記者)
市場での取扱量は「ゼロ」と表示された。初競りが中止になるのは2年連続。

「この後、漁は出てくるんでないかなと思っていますので今後に期待していくしかない」(函館魚市場 美ノ谷貴宏取締役)
市場には魚を買い付けに来た鮮魚店の人たちもいたが―

「去年もそうだけど、今年もなおがっかり。連続でこういうのがあるっていうのはね」(富田鮮魚店 富田和子さん)
「解禁といってこの状態も2年続いてるっていうことは、3年目も同じことになるんじゃないかなって感じする」(小西鮮魚店 小西一人さん)
「鮮魚店に並んでいるイカもヤリイカのみで、この光景も2年連続です」(阿部記者)
函館市内の鮮魚店ではスルメイカが入らなかったことをイラストと案内文で知らせていた。
「今年も何か嫌な予感しますね。1週間、2週間は来ないような気がしないでもないですよね」(紺地鮮魚 紺地慶一さん)
「残念だよ、ないの。イカ大好きだから、イカの刺し身ね。食べたいです」(函館市民)

2025年は9月ごろから水揚げが回復した。2026年はどうなるのか。
「今の時期に函館の方で漁獲が開始されるのは、秋に東シナ海で発生した系群(イカの群れ)が日本海側から上がってくるグループ。こちらの資源量がもうちょっと過去最悪に悪い状態です。太平洋側の方を上がってくる冬に発生する系群の方は、資源的なところとしては回復傾向にある。秋以降あたりに若干取れるようになる可能性がある」(近畿大学 有路昌彦教授)