小泉防衛大臣はインドネシアを訪れ、首都ジャカルタでシャフリィ国防相と会談し、海洋安全保障や防衛装備技術などの分野で協力を拡大する「DCA=防衛協力取り決め」に署名した。
会談に先立ち、シャフリィ国防相とともに取材に応じた小泉大臣は「イラン情勢も含め、国際情勢がますます複雑化し緊迫化する中で、東南アジアを含む地域の安定に大きな影響力と責任を有する日・インドネシア両国の連携は一層重要になっている」と指摘した。
日インドネシア防衛相会談では、政治・政策・部隊運用の3つのトップによる「統合防衛対話メカニズム」を立ち上げることが決まった。
閣僚級の対話(=政治)に加え、次官級の防衛戦略対話(=政策)、統合幕僚長とインドネシア軍司令官のハイレベル対話(=部隊運用)の実施により、統合的・包括的な形で防衛協力をさらに拡大・深化させる考えだ。
さらに、防衛装備移転についても具体的な協力を進めることで一致した。
小泉大臣は、防衛装備の輸出ルールを見直して、防衛装備品・技術移転協定を結んだ国に対する殺傷能力をもつ武器の輸出を原則として解禁したことについて説明し、新たなルールを踏まえ、インドネシアとの具体的な連携をさらに拡大・深化していく考えを示した。
シャフリィ国防相は「インドネシアの国益や関連法令、紛争の平和的解決や国際法の尊重というインドネシアの長年の基本方針と整合する範囲で、実践的な協力分野を検討していく用意がある」と述べた。
中国が覇権主義的な海洋進出を強める中、両大臣は海洋抑止力の向上に資する防衛装備・技術分野の連携に向けて実務者協議を立ち上げることで一致した。
会談後、小泉大臣は今回の取り決めについて「新たな羅針盤になる」と意義を強調し、「今回の防衛相会談を踏まえ、インドネシアとの防衛装備技術協力を具体的に推進していく」と述べるとともに、「インドネシアを含むインド太平洋地域の同盟国・同志国との連携強化といった観点から、意義のある防衛装備移転を進めていく」と強調した。