老舗洋食店「モルゲン」が生んだ新たな挑戦
愛媛県の老舗の洋食店「モルゲン」が4月30日、伊予市双海町の道の駅で新たにテイクアウト専門店をオープンした。
メインメニューのハンバーグとフランクフルトは、祖父から孫にきっちり受け継がれながらも、時代に対応して変化した味だ。
「特徴ないのが特徴」
男性客:
「週に1回くらい。値段にしてもけっこうボリュームあっておいしいんで」
女性客:
「おすすめランチのハンバーグです。噂には聞いてたんでおいしいです」
利用客から聞こえてくるのは、料理への満足の声。
久万高原町の山間にある「レストラン モルゲン」は元々、松山市の中心部で1972年に創業した。
人気の洋食店として愛されてきたものの、道路拡幅事業の立ち退きに伴い、2年前、廃校になった山の小学校の校舎で再スタートを切った。
今、レストランを営むのは2代目の黒田眞禎オーナーと大内美紀子さんの兄妹だ。
レストランモルゲン・黒田眞禎 店主:
「一番よく出ています、うちの看板メニュー。特徴ないのが特徴というか」
看板メニューは「ハンバーグセット」(税込1200円)。
「特別変わったことはしていない」というが、それこそが誰にでも愛される秘訣だ。

看板メニューはハンバーグとフランクフルト
ハンバーグは、肉の鮮度と甘辛いオリジナルソースがポイント。
さらにトッピングに添えたのは自家製のフランクフルト(税込400円)。
愛媛産の媛ポークを100%使い、本場・ドイツの昔ながらの製法で1週間かけて仕込む看板メニューだ。
黒田店主:
「入れてるものを最小限というところは、先代を引き継いでいる部分はなくはないんですけど、スパイスだとかは僕のレシピにかわってます。時代についていかんとですね、取り残されてしまうんで」

ファンは海外からも
時代に合うモルゲンならではの味。
町内には人気の観光スポット「四国カルスト」があり、愛媛県外、さらに海外からもファンが訪れているという。
しかし、季節も2巡すると久万高原町の冬は「思った以上に雪に閉ざされ険しい」と感じた2人。
海沿いなど雪に閉ざされない場所でも、自慢の味を出したい思いにかられた。
そこで候補地として浮かび上がったのが、夕日の絶景が楽しめる海辺のまち・伊予市双海町だ。
道の駅「ふたみ」で、テイクアウト専門店「ユンゲ モルゲン」を4月30日にオープンさせた。
1年を通して自慢の味を届けるための“新たな挑戦”だ。

新しい店舗では若い2人の挑戦が始まった
新しい店舗で腕をふるうのは、大内さんの息子 智葵さん(23)と蒼馬さん(18)。
「ユンゲ」はドイツ語で「若い」を意味する。
3代目の“若い”2人の挑戦だ。
この新しい店舗を、2人の祖父で初代オーナー・黒田勇三さんが笑顔で見つめていた。
初代オーナー・黒田勇三さん:
「楽しいんですよ、これ。若い人が楽しんでやるっていうのは本当にいいことですよね。ベースは一緒ですけど、そのベースが若い人の感覚で変わっていく。自然に変わっていくのが、やっぱりおもしろい」
人気のハンバーグは、兄の智葵さんがアレンジした。
ユンゲモルゲン・大内智葵さん:
「(双海)のほうが肉肉しい。あっち(久万)のほうがフワっとトロッとしてて、こっちのほうが肉肉しくて、ソースもそれにあわせて、ガッツリと若者向け」

祖父から子供、そして孫へ
味は若い世代が多く訪れる双海に、海に合うようにと試行錯誤。
バーベキューソースをデミグラスソースにアレンジしたのがポイントだそうだ。
イチオシのメニューは、ハンバーグとキャベツ、そしてご飯とポテトサラダの弁当「ハンバーグBOX」(税込1000円)。
名護谷希慧キャスター:
「食べ応えのあるハンバーグです。お肉の弾力もあるし、少し焦げたところの香ばしさがすごくいい。デミグラスソースはどろっとして濃くて、ごはんが進む味です」
自慢のフランクフルトは、食べ歩きしやすいホットドッグにした。
大内蒼馬さん:
「ソーセージっていうのがメインではありますからね、モルゲンって」
双海店では、豚ではなく羊の皮でソーセージを包み、よりパリッとした食感を生み出している。
祖父から子供、そして孫へ。
老舗レストラン「モルゲン」の味は、時代にあわせて変化しながら受け継がれていく。

