青森県で震度5強を観測した地震から一夜明け、被害の全容が見えてきました。
気象庁は今後1週間程度、大規模な地震への注意を呼びかけています。
青森・八戸市で地震発生の瞬間を捉えた映像では、激しい音とともに電線や看板が大きく揺れているのが分かります。
地震発生時、震源地から離れた東京都心でも、ゆっくりと大きく横に揺れている様子がわかります。
来週から始まるゴールデンウィーク。
もし旅先で地震が起きたら…。
街の人は、「遠くまで行ってしまうと、何かあったときに戻れなくなるっていうのが怖い」と話していました。
20日、震度5弱を観測した岩手・盛岡市。
地震発生時の映像を見ると、天井からつるされているオブジェやランプが大きく揺れていました。
青森・八戸市内のスーパーでは、突如の揺れで商品棚は大きく揺れ、店員が何とか棚につかまる姿が確認できました。
震度4を観測した青森・三沢市では急に横揺れが激しくなる様子が見られ、その揺れは1分近く続きました。
青森・階上町で震度5強を観測したのをはじめ、東北地方を中心に全国の広い範囲で揺れが観測されました。
この地震で津波も発生。
一時、北海道太平洋沿岸中部、青森県太平洋沿岸、岩手県で津波警報が出ました。
津波警報が出た岩手・大船渡市では、ランドセルを背負った子供たちが駆け足で避難。
付近の住民たちも防災リュックなどを持ち、高台へと向かう様子が見られました。
避難所ではスマホで情報を確認している人や、テレビを見入る人の様子が見られました。
また、港では津波から逃れるためか、沖へと移動する複数の船の姿も。
そして、午後5時34分、久慈港で80cmの津波を観測。
津波が到達したあとの映像を見てみると、水位が大きく上下し、漁船が揺れていることが確認できます。
宮城・塩釜市で取材中に地震に遭遇した取材クルー。
天井にあるスピーカーは激しく揺れていました。
避難場所に指定された場所に急いで移動し、そこから港を見ると、船が行き交う様子が確認できました。
宮城・石巻市の日和山で見られたのが、高台に避難した人たちが心配そうに海を見つめる様子です。
避難した人は「びっくりした。だってすごく揺れたからね。びっくりよりまたかって。何回も経験してるもんだから。また来るのかなっていうのが」と話していました。
そして地震から一夜明け、被害の全容が明らかになってきました。
青森・八戸市では建物の外壁がはがれ落ち、歩道に散乱。
壁には「落下物注意」「危険」といった貼り紙が貼られ、一部通行止めとなっています。
また八戸市の和菓子店では、隣のビルの外壁の一部が天井を突き破っていました。
被害を受けた「紅屋」の岩岡研次さんは、「屋根の上に落ちたときは家がドーンと揺れたんですけど、家が揺れているのか地震で揺れているのか分からなかった」と話します。
宮城・石巻市では、踏切近くで黒い乗用車が陥没した道路に落下していました。
21日午前4時50分ごろ、JR仙石線の踏切で「乗用車のタイヤが道路の溝にはまって動けなくなっている」と、警察からJR東日本へ連絡がありました。
けが人はいないということです。
道路が陥没し、水道管が破裂して漏水も発生。
いずれも20日の地震の影響とみられています。
一方、震源地から遠く離れた東京都心でも地震の影響が…。
八王子市で震度3、23区で震度2の揺れを観測しました。
建物のブラインドも大きく揺れる様子が確認できます。
東京都庁の45階にある展望室では、地震の影響でエレベーターが緊急停止。
多くの観光客がエレベーター前に立ち止まっていました。
今回の地震では、都内でも高層ビルを揺らす長周期地震動が観測されました。
地震が発生した時、都内の職場にいた人は「結構揺れて。長く揺れてた気がするんで。久しぶりに大きな揺れを体感したので怖いと思い出しました、いろいろ」と話しました。
買い物中、地震に気づかなかったという女性は「帰ってきて、主人はたまたま家でテレワークだったので、地震すごかったけど大丈夫だったって言われて、そこで初めて知った」と話し、今回の地震を受けて「このところ続いていて、お水を先週くらいからやっぱり備蓄しようとか、ヘルメットも用意しようかなと思ってて」など、備えの意識が高まったといいます。
気象庁は今後1週間程度、より大きな地震発生への備えを呼びかけています。
20日の北海道・三陸沖後発地震注意情報の発表を受け、被害があった地域では小中学校が休校となりました。
総務省消防庁によりますと、北海道や岩手県などで合わせて6人がけがをしたということです。
震源は東日本大震災の震源域の北側で、東京科学大学の中島淳一教授によりますと、「周辺では2025年11月以降、地震が頻発している。再び大きな地震が起きれば津波も発生する恐れがある」と警戒を呼びかけています。