春になり外出や旅行が増える中、気を付けたいのが「落とし物」です。
秋田県警によりますと、2025年の1年間に警察に届けられた秋田県内の落とし物は約12万件で、2024年より2065件増えました。
内訳を見てみると、最も多いのが「運転免許証」や「クレジットカード」などの証明書類やカード類で、全体の2割以上を占めました。次いで「ハンカチ」や「タオル」などの生活用品。「レシート」や「名刺」などの書類・紙類と続きます。
また、現金の落し物は約1億円に上り、中にはアタッシュケースに入った300万円以上の現金が届けられたケースもありました。
このような落とし物はいったいどこに集められているのか。現場を取材しました。
秋田市の秋田中央警察署の保管庫には、段ボール箱に詰められた落とし物が所狭しと並んでいます。日常的な施設や店舗での落とし物に加え、駅や新幹線の車内など鉄道関連の落とし物も集まるため、ここは常に“満室”状態。
キャリーケースのような大きな荷物から、ティッシュやトイレットペーパーといった生活用品。さらに、スノーブラシや農作業用のスコップなど、秋田ならではの落とし物も届けられています。
街中の商業施設や店舗などで最近増えている落とし物が、イヤホンや電子たばこなど小型の電気製品類です。2021年は約2500件でしたが、ライフスタイルの変化などから年々増え、2025年は5500件余りと、この5年間で2倍以上になりました。
これらの落とし物は、必ず持ち主のもとに戻るわけではありません。
2025年の落とし物12万件のうち、持ち主に返還されたのはわずか1万件ほど。
落とし物を届け出る「遺失届」も、2024年より240件少ない1万7829件にとどまり、返還率の低さに影響しているとみられます。
遺失届は、最寄りの交番や警察署、電話でも受け付けていますが、オンラインで提出することもできます。パソコンやスマートフォンで、24時間いつでもどこからでも手続きが可能で、落とし物が見つかった場合は警察署から電話で連絡があります。
思い出したその時が届け出のタイミング。早めの手続きが大切な品を取り戻す近道になります。