防衛省は21日、イランをめぐる中東情勢の緊迫を受けモルディブに待機していた自衛隊の輸送機が日本に帰国したことで、現地邦人の輸送に向けた準備態勢が終結したことを公表した。
中東からの邦人の輸送をめぐっては、アメリカによるイランへの攻撃とイランによる中東の米軍基地等への反撃を受け、3月6日に茂木外相から小泉防衛相に対し、民間機での邦人輸送が困難な場合に備え、自衛隊による輸送実施に向けた準備行為の依頼が行われた。
これを受け、同日、防衛相が統合作戦司令官に対し自衛隊の輸送機をモルディブまで移動・待機させることを命じ、3月8日以降、航空自衛隊のKCー767空中給油・輸送機1機が、モルディブで待機態勢を維持してきた。
その後、政府のチャーター機などによる邦人輸送が順次行われたことを踏まえ、18日に外相から防衛相に対し邦人等輸送実施の準備行為終了について依頼があり、同日中に統合作戦司令官に対し準備行為の終結が命じられ、KCー767空中給油・輸送機1機は21日、日本に帰国した。
防衛省・自衛隊は「引き続き、外務省をはじめとする関係省庁と緊密に連携し、邦人の安全確保に万全を期していく」としている。