北陸新幹線の敦賀延伸から今週末で2年。富山から福井へのアクセスが飛躍的に向上し、「週末福井旅」を楽しむ富山県民が急増している。かつて1時間半以上かかった富山・福井間が、新幹線で最速44分となったことで、日帰り旅行の新たな選択肢として注目を集めている。

恐竜王国福井の魅力を満喫

福井市観光協会の安井正樹専務理事が最初におすすめするのは、やはり福井の代名詞ともいえる恐竜だ。
「福井と言えばやはり恐竜!」と語る通り、国内で発掘された恐竜化石のおよそ8割を福井が占める恐竜王国である。福井駅からは専用のシャトルバスが運行されており、平日は1日3往復、土日祝日は6往復と充実したアクセスを提供している。


片道およそ1時間のバス旅で到着する福井県立恐竜博物館は、2023年の大幅リニューアルで魅力がさらに増した。ティラノサウルスのリアルなロボットが出迎える館内では、新たにブラキロフォサウルスのミイラや本物の化石で再現した全身骨格など51体が展示されている。福井の名前が付いた恐竜の展示もあり、地域の誇りを感じられる。


博物館の山崎弘樹主任は「これはティラノサウルスのロボットですね。リアルですね」と説明する。動く恐竜が見れる3面スクリーンのダイノシアターや化石研究の体験コーナーも設けられており、運が良ければ歴史に残る化石が見つかるかもしれない。

グルメ面でも工夫が凝らされており、冬の大地をイメージして地層に見立てたジュレやプリンなどのスイーツが提供されている。季節ごとの新メニューもあり、「ここだけでも一日中楽しめそう」な充実ぶりだ。

昭和レトロで懐かしさに浸る

安井さんの2つ目のおすすめは、福井駅からバスでおよそ20分の福井県立歴史博物館だ。ここでは昭和レトロが体感できる特別な展示が楽しめる。

館内に一歩足を踏み入れると「すごい一気にガラッと雰囲気変わりましたね」と感じるほど、昭和の世界が広がっている。なかには昭和の頃の福井の町のくらしを再現しているゾーンもある。

食堂の再現コーナーでは昔のメニューも展示されており、現在と比べて「大体10分の1くらいのお値段」という驚きの価格設定を見て楽しめる。昭和の頃に使われていた冷蔵庫などの家電製品は当時のものをそのまま展示し、リアルな生活感を演出している。

昔の雑誌やゲームなども展示されており、懐かしさに浸ることができる。旧石器時代の福井にまつわる展示なども併設され、「福井県の恐竜時代から昭和まで」幅広い歴史を学ぶことができる。
新幹線効果で観光客増加

安井さんによると、敦賀延伸後から福井駅の利用者は1.2倍に増加している。特に今月末から始まる「ふくい桜まつり」では1.6倍の利用者が福井駅を訪れているという。
富山から1時間以内で到着する手軽さが魅力の「週末福井旅」。恐竜から昭和レトロまで多彩な魅力を持つ福井は、新幹線によってより身近な旅行先となった。近いのにちゃんと旅気分が味わえる福井への日帰り旅行は、今後も富山県民の週末の新定番となりそうだ。
(富山テレビ放送)
