フジ・メディア・ホールディングスは、投資家の村上世彰氏の長女の野村絢氏が、株式を買い増す意向を表明していることに関連して、野村氏側から、買付けの手法を変更するとの申出書を受け取ったと発表しました。
野村氏側は12月15日、フジ・メディア・ホールディングスの株式を議決権ベースで最大33.3%になるまで買い増す意向を表明していて、当初は市場で買付けるなどとしていましたが、変更の申出書によると、1株当たり4000円の公開買付けにするとしています。
フジ・メディア・ホールディングスは2025年7月、特定の株主が議決権ベースで20%以上の大規模な買付行為を行った場合、臨時株主総会で株主の意思が確認されれば、買付行為者以外の株主に新株予約権を無償で割り当てるとしていて、野村氏側は臨時株主総会で新株予約権の交付が決まった場合、また一部の事業の売却や株主還元に関する方針が公表された場合は、買付けは行わないとしています。
フジ・メディア・ホールディングスは22日、株式取得の意向の表明について、その目的など一般の株主が必要とする情報の提供を求める「情報リスト」を野村氏側に交付していますが、変更の申し出を受けて、株主が買付行為の内容を検討するための新たな情報を求める「リスト」を交付する予定だとしています。