衆議院が解散し事実上の選挙戦がスタートしました。
フジテレビでは「もっと投票の前に」と題し、今回の選挙について、有権者のもっと知りたい情報をもっと深く、正しくお伝えします。

23日、各党の公約が出そろいました。
その中で今回新たに掲げた公約に注目していきたいと思います。

まず、フジテレビ政治部の高田圭太部長とともに各党が新たに掲げた公約を見ていきます。

与党・自民党は、「飲食料品の消費税2年間ゼロの検討を加速」といった他に、「標準的な出産費用 自己負担の無償化」「衆議院の定数削減1割目標」「投資のための『新たな予算枠を設置』」などを掲げています。

そして、自民党と連立を組む維新は、「衆議院の議員定数1割削減へ 次期国会で成立」、そして、国家の安全保障や国益を守るための政策として、「国家情報会議」「国家情報局」「対外情報庁」を創設し、スパイ防止法を制定しインテリジェンス機能を強化するといったことを新しく発表しています。

青井実キャスター:
高田さん、まず与党ですが、自民・維新が新たに掲げた公約、どんな狙いとみますか。

フジテレビ政治部・高田圭太部長:
やはり急な解散だったこともあり、まず自民・維新の連立の合意に書き込まれたことをしっかりやろうと、国家情報局などこういうのも含めて。その中で飲食料品の消費税2年間ゼロは踏み込んだということ。ただ底辺として、自民党、高市さんとしては「責任ある積極財政」、これが下敷きにあることが盛り込まれていることが特徴ですね。

続いて、野党を見ていきます。

立憲と公明の新党・中道改革連合ですが、主な新しい政策として、「恒久的な食料品の消費税ゼロを今年の秋から実現」、それ以外には「定年廃止」、いつまで働くかは自分で決める社会を目指していくこと、そして「『週休3日制』などの働き方の選択肢を増やし『じぶん時間』を創出」などを新たに掲げています。

青井実キャスター:
定年廃止とか週休3日制はこれまでなかったと思うんですけど、この辺りどうですか?

フジテレビ政治部・高田圭太部長:
現役世代を意識している部分はあると思います。立憲民主党も公明党も、必ずしも現役世代に強くないといわれている中で、前回、国民民主党などが現役世代にアピールして票を伸ばしたことを意識して、働く人のための政策を意識して出した部分はあると思います。

続いて、前回の参院選でも票を伸ばした国民民主党です。
給付付き税額控除に先行して「現役世代の負担軽減のための『社会保険料還付制度』を創設」、そして、働き控え解消のための「『130万円の壁突破助成金』を創設」などを掲げています。

青井実キャスター:
高田さん、国民民主はいつも「手取りを増やす」と言っていますが、今回「もっと手取りを増やす」ということですね。

フジテレビ政治部・高田圭太部長:
そうですね、それが下地にあって、その中で「壁」という言葉はこだわりたかったと思いますので「130万円の壁」。中道も「130万円の崖の解消」みたいなことは言っているので各党ですが、国民民主党としては、自分たちの売りである「壁」は前面に打ち出したかったんだと思います。

そして、れいわ新選組です。
22日、大石共同代表は会見で「この解散総選挙は非常に大義がないもの。大義のない解散総選挙にあわせて特別なパッケージを作ることは実質しない」と表明しています。
衆院選に向けて新たな公約は掲げないということで、これまで通り、「消費税の廃止」や「10万円の現金給付」などを訴えていくということです。

共産党は、公約で「自民・維新と正面から対決し自民党政治そのものを変える」としています。日中関係では、表題の部分で「言うべきことを言いつつ両国関係の前向き打開の外交に力を尽くす」という文言も盛り込まれています。

参政党は、子育て政策として「子供1人につき月10万円の教育給付金を支給」や「子育てなどにかかる経済的不安軽減」などに加えて、新たに「0歳児保育などの行き過ぎた母子分離政策などの見直し」を掲げました。
さらには日中関係で輸出禁止措置の可能性もある「レアアースの回収・代替・再利用を国家戦略として強化すること」などを掲げました。

そして日本保守党は、新たに「外国人や外国企業への固定資産税の徴税の強化」を掲げています。

社民党は、前回の参院選の時は「食料品の消費税ゼロ」を掲げていましたが、今回は新たに「消費税の一律ゼロ」を掲げています。

そして、チームみらいは、「消費税を下げるよりも社会保険料を下げる」、消費税の税率は今のままと発表しているということです。

青井実キャスター:
新たに掲げた公約を今回見てきたということですね。

宮司愛海キャスター:
各党の中で「チームみらい」だけは消費減税よりも社会保険料ということで、減税はとらなかったということですが、高田さんここはどうみますか?

フジテレビ政治部・高田圭太部長:
今回、各党が消費税の減税で足並みそろう中で、財政健全化が大事だと、消費税下げるべきじゃないと考えている人がどこに入れていいか難しい状況になっている中で、みらいは1つ自分たちの考えを示したということで特徴は際立っていると思います。

青井実キャスター:
柳澤さん、新しい公約を含めて見てきたわけですが、最短で異例の選挙と言われていますが、有権者にとっても異例の選挙ですから、どうすればいいんでしょうかね?

SPキャスター・柳澤秀夫氏:
各党とも、自分の党はこういう特色があると差別化していろいろと訴えかけたいと思うんですけど、選挙の時の公約は、とにかく票を集めるためだけの看板のように見えるんです。選挙が終わったあと本当に実現するのかどうかも含め、我々有権者はそこの部分にしっかり目を据えて選択をする必要があるんじゃないかなと。

青井実キャスター:
いい政策だなと思っても、本当に実現できるのか、そういったところも含めて投票に向かわないといけないですね。

SPキャスター・柳澤秀夫氏:
特にいわゆる「無党派層」が鍵を握るといわれていますから、SNSでいろんなことが広がると思うんですけど、そこで本当のものを見分ける目が我々も問われることがあるということですよね。

青井実キャスター:
消費税が争点になったりしていますが、高田さん、みんな一緒に見えると選択肢がなくなってくるような気がするんですけど、有権者はどうしていけばいいですか?

フジテレビ政治部・高田圭太部長:
その中で1つ注目したいのが、各党の「キャッチコピー」です。こういったところに各党の訴えたいことが端的に現れると思います。
自民党は「日本列島を、強く豊かに。」ということで、「日本」という言葉を入れていて、参政党とか日本保守党など保守側は「日本」というのを入れるという部分もあるし。れいわは逆にそこに対するカウンターという部分で「日本」という言葉を入れているのも特徴的です。
維新は「動かすぞ、維新が。」ということで、自分たちが改革ということでアピール。
中道は「生活者ファースト」ということで、自分たちはボトムアップでいろんなことを変えていきたいという思いが出て、そして国民民主は「手取りを増やす」で伸びたのをもう一度ということで、「もっと手取りを増やす。」ということで表していますね。

青井実キャスター:
柳澤さん、各党のキャッチコピーどうですか?

SPキャスター・柳澤秀夫氏:
各党それぞれだなと思うんですけど、選挙になると、とにかく事実に基づかないことが流布されたりもありますから、1つ1つ、本当のことなのかファクトチェックも我々メディアも含めて必要になってくると思います。

青井実キャスター:
あとは、本当に困っている人たちに手厚く、どう届く政策を訴えてくれるのか、あと根本的な解決をしてくれるのかを含めて見ていかなきゃいけないですし、あとは本当に我々の生活がどうなるかということ。具体的な論戦を期待したいと思います。高田さん、争点ってまたこれから動いていく可能性ありますか?

フジテレビ政治部・高田圭太部長:
こういったキャッチコピーとか政策を実際に党首がどう説明するか、または、それぞれの候補者がどう説明するかはしっかり見ていかないといけないと思います。