2025年も残りわずか。
鈴木直道北海道知事がUHBの単独インタビューに応え、この1年の振り返りと2026年への決意を語りました。
クマ対策の秘策や泊原発の3号機再稼働についてなど、内容は多岐にわたりました。
クマ対策について
まず話題に上がったのは、クマについて。
2025年の北海道のクマの通報件数は5000件を超え、過去最多です。
鈴木知事が今後の対策としてあげたのが、いわゆる「春グマ駆除」の拡充でした。
「春期管理捕獲で春グマを駆除するのが目的だが、これに参加する人を増やして、その後の捕獲の流れにつなげていくことが非常に重要だと思っている」(鈴木 直道 北海道知事)
春期管理捕獲とは人里周辺で冬眠明けのクマを駆除するもので、2025年は22頭を捕獲しています。
知事はこれを強化するために、猟友会などに支払われる報酬の引き上げを明言しました。
これまでは1頭あたり北海道平均4万円でした。
「報酬単価は北海道で一番高い自治体で12万円。地域によって違うが、全てが12万円にしても大丈夫なよう予算措置をして、大胆に見直しをした。今までの平均の3倍まで対応できる予算にしたので、一番高くしても北海道としては予算面で対応できる」(鈴木知事)
泊原発再稼働への同意について
鈴木知事の2025年の大きな決断の一つが、北海道電力の泊原発再稼働への同意でした。
賛否両論ある中での決断でしたが。
「反対の声を置いてけぼりにしないために、どのような方法を?」(江上 太悟郎キャスター)
「泊原発3号機再稼働の同意判断についてしっかり説明することが大事。反対の人の声を無視するのではなく、その声もしっかり受けて、どうすれば反対の人も安心してもらえるのかを考えていくことも同時にやらねばならない」(鈴木知事)
知事が同意の理由としてあげたのは、経済への影響でした。
「北海道電力が家庭用電気料金を11パーセント値下げする見通しを示した。また、これからの北海道の経済や投資の予見性、投資によって雇用も生まれることなども踏まえて同意する判断をした。選挙で選ばれた北海道民の代表である知事として判断をするということが仕事だと思っている」(鈴木知事)
2026年の決意は?
鈴木知事の2026年へ向けた決意のほどは。
「北海道はポテンシャルがあるといろいろな地域から言われてきた一方で、それを発揮できない時代が長かった。そのポテンシャルをしっかり形にして、北海道が日本を支えて世界に貢献するという大きな目標を掲げ、北海道を未来に引き継いでいきたい」(鈴木知事)
2026年の干支は午。
北海道は力強い馬のように駆け抜けることができるのでしょうか。