豊臣秀吉の像が首を落とされ無残な姿に。愛知県名古屋市の商店街で今年８月、器物損壊事件があり、犯行に愛媛県警の警察官が関わったとみられることが２５日までに分かりました。地元の住民からは「警察官がするなんて信じられない」と憤りの声が聞かれ、警察は警察官ら２人を書類送検する方針を固めました。
近所の女性：
「警察官がそんなことされるなんて、信じられないですね」
女性が憤りの声を上げたのは、名古屋市の円頓寺商店街で今年８月に起きた事件。入り口にある豊臣秀吉の像の首が折られ痛々しい姿で見つかりました。犯行に及んだとみられるのはまさかの人物でした。
杉山真一記者：
「痛々しく首が折られていた秀吉像ですが、その損壊に警察官が関わった疑いが強まっています」
捜査関係者によりますと、周辺の防犯カメラの映像などの捜査で、容疑者として浮上したのは、愛媛県警の男性警察官と名古屋市内に住む男性でした。
男性警察官は愛媛県警本部の刑事部門に所属。愛知県に出張中の８月１９日夜、酒に酔った状態で秀吉像の頭部を両手でつかんで回し、首の部分を折ったとみられています。また名古屋市に住む別の男性が数日後、秀吉像の首を蹴り落としたとみられることも判明。警察は器物損壊の疑いで２人を書類送検する方針を固めました。
通勤する男性：
「警察官だろうがなんだろうが、物を壊すのはやってはいけないことだから、それはちゃんと弁償してもらわないかんですね」
この秀吉像は１２年前、織田信長や徳川家康などとともに地元の時田一弘さんから贈られたものでした。
時田一弘さん：
「愛媛県の警察官だってびっくりしちゃって。道徳心に従って一杯飲んでも良識をもって行動してもらいたい」
愛媛県警監察官室は「警察官が関与しているか否か確認中。判明した事実に即して適切に対応する」としています。
秀吉像は来年から始まる大河ドラマを前に、早ければ年内にも修復される見込みということです。
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