大阪府の吉村知事は、万博の成果を検証する会議で、「レガシーの継承に剰余金を活用すべき」との見解を示しました。

■大阪・関西万博の運用収支は370億円の黒字 経済波及効果は3.6兆円

25日、経済産業省で開かれた大阪・関西万博の成果を報告する委員会の会議。

【博覧会協会 十倉雅和会長】「命について共に考え、共に行動したことは、大阪・関西万博の大きな成果だと思います。一過性のものとはせずに、将来にいかにつなげ発展させていくのかが重要な課題となります」


ことし4月から10月まで開催された大阪・関西万博では、運営収支が大幅な黒字になる見込みで…。

入場券の売り上げが想定よりも226億円多く、ミャクミャクのグッズ販売などのライセンス事業も33億円多かったことなどにより、最大でおよそ370億円の黒字に。

さらに。

【経済産業省 松山泰浩統括調整官】「私どもの暫定的な試算でいうと、3.6兆円の効果という数値を出しております」

経済波及効果は暫定的な試算で、およそ3兆6000億円にのぼると報告されました。

■「黒字になったお金で万博レガシーを継承していくべき」と吉村知事

また、委員会では“大屋根リング”の一部や、“静けさの森”を象徴として残すことを改めて確認した上で…。

【大阪府 吉村洋文知事】「ライフサイエンス、カーボンニュートラル、空飛ぶクルマの新モビリティなど、それを社会実装して、未来を今度作っていく。ハード・ソフト両面のレガシーを、これからはより意識して、剰余金の活用も含めながら進めていってもらえたら」

吉村知事は「黒字になったお金を活用して“万博のレガシー”を継承していくべきだ」と話しました。

委員会では今後、剰余金の具体的な活用法も議論する方針です。

(関西テレビ「newsランナー」2025年12月25日放送)

関西テレビ
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