クリスマス当日の25日、JR博多駅に展示されていたのは一風変わったクリスマスツリーです。
地元の子供たちが飾り付けたクリスマスツリー。
帽子やハンディーファンなど全部で約200個の装飾で彩られていました。
実はこの装飾は全て落とし主が見つからなかった遺失物です。
展示が終わったツリーから外された装飾品をプレゼントとしてサンタが駅の利用者に渡していきます。
JR九州によりますと、博多駅には年間約4万5000個の忘れ物が届けられます。
そのため、再利用することの大切さや忘れ物をしない意識を再認識してほしいと初めて企画されました。
思いがけないクリスマスプレゼントを受け取った人は「自分の欲しいものがゲットできてすごくうれしい。今までだったら処分されていたものが、こうやって新しい持ち主に届く地球にやさしいいいイベント」「(ハンディーファン)家になかったのでうれしい。落とし物には気をつけたい」などと話しました。
JR九州では、このサステナブルなツリーをきっかけに「SDGsを意識してもらえれば」としています。
宮城・富谷市では、クリスマスに1人暮らしの高齢者にお弁当が配られました。
市長は出発式でお弁当を配る約60人のボランティアらを前に「皆さま方にはご苦労をおかけしますが、お一人お一人に年末なんとか穏やかに年越しを迎えてもらえるように、ご協力いただければと思う」と話しました。
その後550人ほどの高齢者にお弁当を配りました。
受け取った高齢者は「楽しんで味わいたい。富谷に住んで本当に良かった。1人暮らしにもあたたかい街なので」と話しました。
一方で、新しい年を迎える準備も着々と進んでいます。
愛知・名古屋市の熱田神宮では、新年を清らかな社殿で迎えるための御煤納神事が行われました。
25日は午前10時から6人の神職が長さが4メートルほどの斎竹(いみたけ)と呼ばれる竹を手に、1年間のほこりや、すすをはらっていきました。
熱田神宮では正月三が日で約220万人の参拝客を見込んでいるということです。
クリスマスの25日、全国の小中学校で終業式が行われました。
北海道・札幌市の大谷地小学校では、475人の児童が体育館に集まりました。
その中には、寒さ対策のためダウンコートを着ている児童の姿も。
大谷地小学校・山田健校長:
3学期も一つ一つできることを積み重ねて、なりたい自分を目指してください。
終業式を終え、26日から冬休みに入る子供たちはどんなことを楽しみにしているのでしょうか。
小学2年生の児童たちからは「お年玉いっぱいもらってカプセルトイいっぱい回す」「サンタさんからもらったおもちゃのパズルを完成させたい」といった声が聞かれました
秋田・大館市の小学校でも終業式が行われました。
体育館に集まった児童たちは真剣な表情で先生たちの話を聞いていました。
式が終わると、子供たちは教室で担任の先生から通知表を受け取っていました。
冬休みの楽しみを聞くと、「家族と一緒にお出かけすることです。宿題を早く終わらせてお母さんの手伝いをたくさんしたい」「楽しくて元気な冬休みにしたいです」などと話しました。
一方、富山市では雨が地面に打ち付け、雨のクリスマスになりました。
路面電車の窓ガラスは、外気と車内の温度差で真っ白に曇っています。
街の人も厚手のダウンやマフラーなどで防寒対策をしているのが分かります。
時折、強い風が吹くと折り畳み傘がひっくり返る場面も見られました。
鹿児島県の漁港では、波が高く漁船はロープで固定されていました。
また、フェリーは欠航が相次ぎ、乗るはずだった客は受付に集まっていました。
港のある大隅地方では暴風警報が出ていて、海は波が高く白波が立っていました。
25日夜から今季最強の寒気が流れ込み、日本海側を中心に冬の嵐になりそうです。