出産費用の無償化や、市販薬と効能が似た「OTC類似薬」の追加負担などをまとめた医療保険制度の改革案について、大詰めの議論が行われています。
出産費用は現在、「出産育児一時金」が支給されていて、「正常分娩(ぶんべん)」では、保険診療の対象外です。
厚生労働省は、「一時金」に代わって出産費用を全国一律にした上で、公的医療保険で全額まかなう案を示しています。
また、すべての妊婦に現金給付する方向で、帝王切開などは保険診療が適用され、3割の自己負担が生じることから、負担軽減の狙いがあるとみられます。
一方、「OTC類似薬」については、77成分を対象に保険適用を維持したまま、「特別料金」を支払うことを求め、2026年度中に実施する方針です。