12月13日東京で政府主催の拉致問題に関するシンポジウムが開かれました。

この中で、改めて「拉致問題は高市政権の最重要課題」だと強調した木原官房長官。

【木原稔 官房長官】
「高市首相は金正恩委員長と正面から向き合う決意を述べている。私もその首相のもとであらゆる手段を尽くしていく考え」

また、家族会代表で拉致被害者・横田めぐみさんの弟・拓也さんは、日本政府と北朝鮮の金正恩総書記、双方に訴えました。

【拉致被害者家族会 横田拓也 代表】
「2002年に5人の拉致被害者の皆さんが羽田空港の飛行機のタラップから降り、家族や友人たちと抱き合ったあの瞬間を再現してください」

シンポジウム後、拓也さんから語られたのは来年への期待です。

【拉致被害者家族会 横田拓也 代表】
「両国が明るい未来を描けるというシナリオを、高市首相が自らの言葉で熱量を込めて対話していこうと語っていただくことで、この問題は今年よりもさらに明るい兆しが見えてくるのでは」

一方、12月14日、佐渡市では拉致被害者の曽我ひとみさんが署名活動を行いました。曽我さんとともに拉致された母・ミヨシさんは12月28日、94歳の誕生日を迎えます。

【曽我ひとみさん】
「本当に『時間がない、時間がない』と何度も何度も繰り返し話をしてきたが、本当に時間がない」

今年、全国で講演活動を精力的に行った曽我さん。その姿に支援者は…

【曽我さん母娘を救う会 臼木優 前会長】
「(帰国)当初からずっと変わらず、取り戻すということで(曽我さんは)頑張っている」

今年度は12月14日までに1万4404筆の署名が集まっていて、その数はすでに昨年度の2倍以上となっています。

高市首相が日朝首脳会談の実現に意欲を示した今年。関係者は、来年こそ目に見える進展があることを祈っています。

NST新潟総合テレビ
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