駐車場代の増額に応じないことを理由に使用を排除するのは違法だとして、東京地裁は駐車場の貸主に賠償を命じました。
東京・新宿区に住む夫婦はマンションの駐車場代を巡り、管理会社から値上げを通知されて同意していないのに2カ月分1万1000円を引き落とされ、「暗証番号を変える」と伝えられて駐車場を利用できなくされたということです。
東京地裁は27日付けの判決で「法的な手続きを経ずに使用を排除しようとすることは違法な権利侵害」として、貸主側に増額分の返還と12万円の賠償を命じました。
代理人弁護士は会見を開き、近年の地価上昇を理由に賃料の増額を求められる事例が増えているとして「貸主の強引なやり方に歯止めをかける判決であり、意義がある」と話しました。