11月6日午前、東海道本線が長時間にわたって運転見合わせや遅延を余儀なくされたことについて、JR東海はトンネル内に設置された漏水防止板の垂下に伴い、パンタグラフが損傷したことが原因と発表しました。
東海道本線をめぐっては11月6日午前2時半頃、回送列車が焼津駅と西焼津駅の間を走行中、パンタグラフから火花が飛ぶ様子を運転士が確認しました。
これにより東海道本線は始発から運転を見合わせ、全線で運転を再開したのは午後0時26分となったほか、御殿場線や身延線でも始発から午前7時40分頃まで運転見合わせとなりました。
こうした中、JR東海は火花が確認された列車のパンタグラフや線路設備を点検した結果、用宗駅から焼津駅の間にある石部トンネル内の天井に設置された漏水防止板の一部が垂れ下がっているのが確認され、回送列車と接触したことで、パンタグラフが損傷したとみられると発表しました。
このため、同じ種類の漏水防止板を中心にトンネルの緊急点検を実施するということです。
東海道本線は11月5日夕方も設備の異常により最大5時間運転を見合わせたばかりでした。