秋田市ではクマが市街地に相次いで出没しています。市はクマ被害の対策本部を立ち上げ、6日に初めての会議を開きました。パトロールや呼びかけを強化する方針です。

秋田市の危機管理対策本部の1回目の会議には、沼谷市長や幹部職員などが出席し、各部局がクマ被害の現状を報告しました。

2025年度の秋田市のクマの目撃件数は3113件(11月5日現在)で、前年度の約9倍に上っています。また、クマに襲われて1人が亡くなり、9人がけがをしています。

市内ではこれまでに、4日の緊急銃猟を含め182頭のクマを捕獲していますが、市街地での出没は減少がみられません。

会議では、6日から市の職員がクマの出没が多いエリアでパトロールすることを決めました。屋外で作業をしている市民への声かけや、放置された果樹などがないか確認するということです。

秋田市・沼谷純市長:
「日常生活が日常通りできていない状況。あるいは観光、経済と幅広いマイナスの影響が出ている。災害的な状況と認識している。パトロールの強化もだが、猟友会とも連携して捕獲・駆除を特に市街地ではしっかりやりたい」

なお、クマの出没で再度立ち入りが規制されている秋田市の千秋公園は、6日午前11時現在、箱わなが2基設置されていますが捕獲に至っていません。市は今後、ドローンを使って園内を調べる考えです。

秋田テレビ
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