ノリに代わるものをジャガイモのデンプンから作った新製品です。
映像に映る黒くて四角い食べ物は、カルビーが5日に発売したスナック菓子。
まるで、ノリのような見た目をしたその名も「のりやん」。
実は「のりやん」は、ポテトチップスなどの製造過程で生じるジャガイモのデンプンから作った“ノリもどき”。つまり“代替海苔(ノリ)”です。
来店者は「ジャガイモとは分からない。サラダに合うかなと」「普通のノリかと思った」「ジャガイモなんですね。今ノリ高いですもんね」と話します。
ジャガイモのデンプンを植物由来の素材で色付けし、独自の製法で薄く焼きあげています。
カルビー 次世代商品開発部・工藤凜平さん:
地球温暖化をはじめとした異常気象によって、(ノリの)生産量が著しく減少し価格の高騰も止まらない。
ノリ1枚当たりの平均単価は2020年度は10.48円でしたが、2024年度は24.13円と2倍以上高騰しています。
最近では、日清食品のプラントベースのうなぎやカゴメとプラントベースフード事業を展開する企業が開発した代替卵など、食品メーカーによる代替食品は年々広がりを見せています。
食糧資源の有効活用が課題となっている中、カルビーは将来的に「のりやん」から焼きノリなども展開し、ノリの代替品として提案したい考えです。
カルビー 次世代商品開発部・工藤凜平さん:
(ジャガイモのデンプンは)これまで家畜の餌・飼料として出していたものだが、これを商品に転用することで、社内にとっては数十倍のコストメリットがある。
社会課題の解決を目指す新しいお菓子で、「これはもう、のりやん」と言ってもらうことを目指します。