いよいよ始まった高市首相との国会論戦。
2日目の5日は、注目の人が続々登場しました。
「首相を務める覚悟」を度々口にしていた、国民民主党の玉木代表。
冒頭に決断を迫ったのは、物価高対策についてです。
国民民主党・玉木代表:
公党間の約束である「3党合意」を守るつもりがあるのか。暫定税率廃止でガソリンをリッター25.1円値下げする。103万円の「年収の壁」を178万円を目指して引き上げ、所得税の負担を軽くして手取りを増やす。高市首相がこの2つを決断していただければ、国民民主党は政治の安定に向けた環境づくりに協力する方針です。
高市首相:
いわゆるガソリンの暫定税率については今般、与野党6党の間で本年12月31日の廃止で一致したと承知。所得税の課題については基礎控除を物価に連動した形で、さらに引き上げる税制措置の具体化を図ることとしています。
国民民主党・玉木代表:
12月末までの年内に講じる事ができる物価高騰対策として、具体的にどのようなメニューを考えているのか。
高市首相:
物価高への対応としては、1人2万円から4万円の所得税減税、年末のいわゆるガソリン税の暫定税率廃止までの間、既存基金を活用した補助を年内から進めていく。
国民民主党・玉木代表:
任期中、増税はしないという方針で間違いないか。高市首相の基本方針をお聞かせください。
高市首相:
責任ある積極財政の考え方のもと、今後の状況を見極めながら検討していく。
笑顔を見せたのは、解散についての質問です。
国民民主党・玉木代表:
年内にも解散総選挙との話も出ていると聞くが、そのようなことを考えているのか、高市首相の考えをお聞かせください。
高市首相:
政策を前に進めていくことが重要と考えているので、今は解散について考えている余裕がございません。
米政策を巡る質問では、米増産を指示した石破前首相がうなずく場面も。
国民民主党・玉木代表:
備蓄米の放出をやめるとのことですが、政府としてコメ高騰対策をどう考えてるのか、お米券を配るのかなど具体的に示してください。
高市首相:
備蓄米の小売店などへの引き渡しは現在も続いているが、コメも含めた足元の物価高に対しては、地域の実情に合った的確な支援をお届けできるよう、重点支援地方交付金の拡充などについて検討の指示をした。
国民民主党・玉木代表:
企業団体献金の禁止を訴えてきた日本維新の会には、自民党を説得して「受け手規制」法案に与党として賛成していただきたい。代わりに高市首相に答弁を求めます。
高市首相:
維新の閣僚がいないので答弁ができない話なのですが、他党に関するおたずねについては、当該他党にしていただきますようお願いします。
続いては10月、連立政権を離脱し与党から一転、野党として質問に立った公明党の斉藤代表。
公明党・斉藤代表:
抜本的な政治改革を、与野党の枠を越えて断固、実現していこうではありませんか!
連立離脱のきっかけとなった政治とカネについて、高市首相に迫りました。
公明党・斉藤代表:
公明党は国民民主党と共に、政治資金の透明性の確保と寄付の受け口を党本部と県連に絞るなど規制強化を提案している。「政治とカネ」の問題を今国会中に決着させるため、高市首相の決断を求める。
高市首相:
我が党と日本維新の会との間で、私の任期中に結論を得るとの合意を行い、国民に信頼される政治資金のあり方について検討していくこととしました。
代表質問は6日も行われます。