物価高に苦しむ家計の負担を減らそうと、大手デリバリーサービスが新たな取り組みを始めました。
【辰已キャスター】
「おいしそうな麻婆豆腐がつくられていてメディアも集まっています。こちらの店舗では新しいサービスに参加するということです」
【膳坊・平岡美幸オーナー】
「時代についていかないと遅れる。安い値段かもしれないけどうちにとっては助かる」
コロナ禍を経て、いま物価高による客離れに頭を悩ませているというこちらの中国料理店。
期待を寄せるのは「Wolt」が5日から始めた新たなサービスです。
【WoltJapan・遠間隆平さん】
「既存の顧客層とは異なるお客様の層が今回新しいチャレンジになるのかなと思う」
2020年3月に日本初上陸したウォルト。
広島の地でも着実に成長し、顧客数も右肩上がりだといいます。
一方で昨今、“物価高の波”が消費者や飲食店にも襲い掛かるなか、今年4月から一部店舗でデリバリーの商品価格を店頭と同じにするサービスをはじめ、今回さらに新たな一手を打ちました。
【WoltJapan・遠間隆平さん】
「今回ターゲットを絞っていきたいのは、時間のないお客様ご予算に限りのあるお客様、つまり短いランチタイムをコンビニに走りお弁当やお惣菜、おにぎりやサンドイッチでお済ませになるお客様の層を想定している」
広島市エリアで始まったウォルトの「タイムセール」は、「事前予約」で注文するとランチとディナーの時間帯に対象メニューが配達料・サービス料無料の890円以下で味わえる新サービス。
【WoltJapan・遠間隆平さん】
「本当に検討に検討を重ねてどのラインが低価格帯だと消費者のみなさんに認識していただけるかという長い長い調査の上、今回890円のラインにした」
予約した時点で受け取りのタイミングを設定が可能。
最短30分後から1週間先まで指定でき、対象は現時点で広島市内およそ100店舗です。
《スタジオ》
ここからは1分解説、辰已キャスターお願いします。
【辰已キャスター】
今回ウォルトが導入した新サービスは、事前予約がキーポイントになります。
これまでフードデリバリーというとオーダーをしてすぐに配達してもらう「即時配達」というのがスタンダードでした。
しかし、事前予約というのもありました。
何時から何時の間に届けて欲しいというものですが、この事前予約の利用率をあげることでウォルト側の業務効率化につながり、結果的にお得に利用できるということなんです。
【加藤キャスター】
平日はランチタイムは込み合いますから、予定が分かっている人にはいいですね。
【辰已キャスター】
そうなんです。ウォルトの担当者も食のマンネリ化しているオフィスワーカーをターゲットにしたいということで、デリバリー市場にどう影響するか注目です。