安倍元総理を銃撃し、殺害した罪などに問われている山上徹也被告(45)の裁判員裁判は、5日目の審理が開かれています。
検察側の証人尋問で、山上被告の自宅を捜索した警察官が法廷に立ち、部屋から手製パイプ銃6丁や大量の火薬、スコープや薬きょうなどを押収したと証言しました。
火薬はプラスチックや缶の容器に入っていて、「爆弾やと正直思いました」と当時を振り返りました。
さらに、法廷では捜索当時の部屋の写真が公開されました。
警察官は、「足の踏み場がないくらい物やゴミが散乱していた。ベッドはなく、布団があるだけで、布団を広げられるスペースもなかった」と話しました。
さらに山上被告の部屋について、警察官は「住居というよりは”テロリストのアジト”だと思いました」と証言しました。
そのほか、部屋からは殺人に関する書籍が複数見つかったなどと証言しました。
■安倍元総理銃撃・殺害事件 山上被告「全て事実です」起訴内容を認めている
山上被告は2022年7月、参議院議員選挙の応援演説中だった安倍元総理を手製の銃で撃って殺害した罪などに問われています。
山上被告はこれまでの裁判で「全て事実です。間違いありません」と述べ、殺人罪については起訴内容を認め、弁護側は一部の罪の成立などを争っています。