立ち入りが規制されていた秋田市の千秋公園では、2日までにクマ2頭が捕獲・駆除され、4日朝、9日ぶりに開放されました。ところがその後、園内でクマの目撃情報が寄せられ、再び閉鎖される事態となりました。規制解除からわずか4時間の出来事でした。

4日午前9時半ごろ、秋田市の千秋公園入口に設置されたバリケードが撤去されました。

千秋公園は、園内や周辺でクマの目撃情報が相次ぎ、10月26日から立ち入りが制限されていましたが、園内でクマ2頭が捕獲されたほか、巡回でクマやクマの痕跡が見つからなかったことから、市は規制の解除を決めました。9日ぶりの利用再開です。

訪れた人は「公園が開いていないと思い、周りだけ見ようかなと思った。近づいたら入れたので恐る恐る入った」「毎日ここに散歩に来ていた。天気も良いので公園に行ってみようかなと思った。いつも通りに戻って良かった。彌高神社まで行こうかと思ったが怖くて行けない」と規制解除を喜びつつも、クマを警戒している様子でした。

ところが、その約2時間後。園内で体長約50センチのクマを目撃したという情報が寄せられ、午後1時半ごろ、再び公園の入口が封鎖されました。

市は、箱わなを1基設置したということです。

園内にある佐竹史料館は規制解除を受けて、外階段の利用を制限したり自動ドアを取りやめたりと対策を講じた上で再開しましたが、再び休館の措置を取る事態となりました。

一方、千秋公園と隣接する国学館高校は休校の措置を取っていましたが、4日に授業を再開しました。

明徳小学校も4日に授業を再開しましたが、当面の間、児童は保護者の送迎で登下校するほか、屋外活動は中止するということです。

秋田テレビ
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