「パンどろぼう」でおなじみの高知市在住の絵本作家・柴田ケイコさんによる個展が高知市の高知大丸で開かれています。
今回の主役は柴田さんが新たに描き下ろした空想の生き物です。全身を緑で覆われた謎のキャラクター、森を守る番人「MORITO」です。普段は森の中で動物と共生していますが、森を荒らす者が現れれば緑から赤色に変身して追い払います。
会場に並ぶMORITOのさまざまな表情を描いた新作の原画。鳥に乗ってどこかへ出かけたり…木こりの仕事をしたり。怪しい人が森にやってきたのでしょうか、MORITOは体の色を緑から赤に変え警戒しています。
2026年のカレンダーをはじめ、刺しゅう用のワッペンやメモ帳といったオリジナルグッズも販売され、人気を集めていました。
柴田ケイコさん:
「(MORITOは)森に住んでいる森の番人っていうキャラクターで、雪男がいるように、森にも森男がいたら面白いだろうなと思って。今回の個展のイメージで描いたMORITO君を見て楽しんでいただけたら」
会場にはもちろん「パンどろぼう」のグッズも。絵本「パンどろぼう」シリーズは累計480万部を突破し、令和で最も売れている児童書となっています。しかも、柴田さんの2025年の「龍馬賞」受賞が先週発表されたばかり。柴田さんに会うために「正装」してきた子どもたちの姿も。
Q柴田さんに会う時はこれをかぶってくるのかな?
愛媛県から来た男の子2人:「はい」
男の子の母親:「何度かこれでサイン会におじゃましてて。これが正装で」
サイン会に参加するため、東京から初めて高知へやってきたという女性は似顔絵を描いてもらっていました。
柴田ケイコさん:「パンちゃんも入れておきます」
女性の似顔絵のそばには「パンどろぼう」のキャラクターも添えました。
女性インタビュー:
「もうたくさんお話もできてうれしすぎて、東京から来たかいがありました。これからも遠征したいと思います」
柴田ケイコさんの個展は9日まで高知大丸で開かれています。