安倍元総理が銃撃され、殺害された事件の裁判。
事件現場の解析にあたった警察官が「現場にいた人たちに被弾していた可能性もあった」と証言しました。
山上徹也被告(45)は3年前、参院選の応援演説中だった安倍晋三元総理を手製の銃で撃ち、殺害した罪などに問われています。
きょう=4日の裁判では、銃の軌道など事件現場の解析を担当した警察官が出廷しました。
警察官は山上被告が銃を撃ったのは2回で、安倍元総理には2回目の発射で「5ないし6発当たった」と証言。
一部の弾は身体を貫通し、後ろにあったのぼり旗やさらに後ろの街宣車の看板も貫通するなどしたということです。
さらに、弾丸が近くにいた自民党員の髪をかすめる様子も確認できたとして、「場合によってはほかにも被弾していた可能性も十分ある」などと語りました。
また、安倍元総理の体内から見つかった弾丸も法廷で示され、山上被告は弾丸に目を向けた後、視線を落としていました。
関係者によるとあすは山上被告の自宅を捜索した警察官の証人尋問が行われるということです。
(関西テレビ「newsランナー」2025年11月4日放送)