2025年3月に国の重要無形民俗文化財に指定された、鹿児島県曽於市の弥五郎どん祭りと、鹿児島県長島町で大きなアート作品が並ぶイベントを取材しました。

中川雅温記者
「弥五郎どんが岩川八幡神社から姿を見せ、神社の坂をゆっくり下っていきます。これから約3時間かけて街を練り歩きます」

台車まで含めると約6メートルの高さになる弥五郎どん。

モデルは隼人族の伝説に出てくる大男とされ、この弥五郎どん祭りは900年以上続く曽於市の伝統行事です。

2025年の3月には南九州地方の大人人形が出る行事の典型的な伝承例として、国の重要無形民俗文化財に指定されました。

祭りのメインイベントである浜下りでは、弥五郎どんが曽於市の市街地を約3キロに渡って練り歩きます。

一番の目玉は岩川高架橋をくぐる通称「弥五郎どんのイナバウアー」です。

高架橋の高さは5メートルほど。

弥五郎どんは体を傾けながらくぐっていきます。

集まった人はカメラを向け、その妙技にくぎ付けになっていました。

毎年、10万人ほどが訪れる弥五郎どん祭り。

大男の勇姿を一目見ようと、2025年も多くの人が集まりました。

見物客
「今回初めて見てすごかった。橋でこうやって(傾けて)ワーとなってすごかった」
「みんな楽しそうで(祭りで)まちに人が集まってくると思う」

鹿児島テレビ
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