WHO=世界保健機関は24日、アメリカのトランプ大統領が言及した「妊娠中の解熱鎮痛剤の使用と自閉症の発症のリスク」について、「科学的な根拠は確認されていない」と発表しました。
解熱鎮痛剤に含まれる有効成分アセトアミノフェンをめぐっては、22日、アメリカのトランプ大統領が「自閉症のリスクを高める」として妊婦に服用を控えるよう呼びかけていました。
これに対しWHOは「過去10年間の研究でも因果関係は示されていない」と強調、科学的に裏付ける根拠はないと発表しました。
WHOによりますと、自閉症と確認されているのは世界でおよそ6200万人。
127人に1人の割合で発症しているとみられ、正確な原因はいまだ解明されておらず、複数の要因が関与しているとみられています。