天満屋女子陸上競技部の前田穂南選手(29)が9月21日、ベルリンマラソンに出場します。ケガで無念の欠場となったパリオリンピックから約1年、復帰後初のフルマラソンへ意気込みを語りました。

前田選手は11日、ドイツ・ベルリンへ向かう前に岡山市で行った練習を公開しました。

(天満屋女子陸上競技部 前田穂南選手)
「久々のフルマラソンになるので、しっかり最後まで粘って走り切りたい」

2024年8月、レース直前に右大腿骨の疲労骨折で無念の欠場となったパリオリンピック。前田選手が再び走る1つのきっかけとなったのが、日本陸連が新たに導入した2028年のロサンゼルスオリンピックの代表選考、「ファストパス」の制度です。これにより「2時間16分59秒」の設定記録を破った最上位の選手が日本代表に内定します。

前田選手が持つ日本記録よりも2分速い設定ですが、「記録の更新」、そして、その先の「オリンピック出場」と目標が明確になりました。

(天満屋女子陸上競技部 前田穂南選手)
「フルマラソンで自己ベストを更新したいのが一番。その先の「MGCファストパス」の資格をとってロス五輪に向けて挑戦したい」

2025年6月には函館の地でハーフマラソンに出場し6位で入賞した前田選手。フルマラソンに向けて走る距離を伸ばしていき持ち味の力強さを徐々に取り戻しています。

(天満屋女子陸上競技部 前田穂南選手)
「高速レースと言われている大会でもあるのでレース展開にもよるが、しっかり流れに乗っていきたい。元気な状態でスタートラインに立って、応援してくれている人に元気な走りを見せたい」

秋のベルリンの空のもと、気持ちを新たに臨む復帰後初のフルマラソン。9月21日、日本時間の午後4時15分スタートです。

岡山放送
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