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今から33年前の1992年8月21日、戦艦「大和」を建造した造船ドックが取り壊されることになり、安全祈願祭が行われました。

取り壊されたドックは、呉市昭和町にあるIHI呉第1工場の旧第1造船ドックです。安全祈願祭では、工事関係者らが玉串を供え、工事の安全を祈願しました。

このドックは、戦前の呉海軍工廠時代に、戦艦「大和」や「長門」などを建造し、戦後は、世界ではじめて10万トンを超える超マンモスタンカーなど80隻の船を建造した歴史あるものです。

しかし、1973年の石油ショックやその後の円高によって造船業が受けた影響は深刻で、より競争力を持つ最新の生産ラインを建設するためドックを埋め立てることになりました。

「大和」の建造当時、カモフラージュのために設置された大屋根は、残されましたが、土に埋もれたドックは、すでに見ることができません。

造船所を見下ろす丘の上に、ドックの一部分が御影石の記念碑としてたたずんでいます。

テレビ新広島
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