北海道を中心に活動する「北都プロレス」が、600大会達成の節目を迎えました。
触れ合うと子どもも大人も素敵な笑顔に。
長年、支持される理由とは?
「北都プロレス」 600大会達成!
「浜頓別神社にお越しのみなさん、こんにちは!北都プロレスといたしましても、600大会目の節目となりました。みなさん、ありがとうございます」
8月2日、北海道を中心に活動するプロレス団体、北都プロレスは600大会を達成しました。
22年続く活動に、この夏密着しました。
「なまらなまらなまら北都!」
7月5日・6日は上川の鷹栖町の夏イベント「タカフェス」で開催。
「うぉっしゃー、いくぞー!」
所属レスラーは北都プロレスの太陽、神田愛実選手。
子ども受けがいいのはミスター北都プロレス、ルー・ルルル選手。
北海道東部の浦幌町出身で2024年デビューの遅咲き、浦幌ちほ選手、ほか数人の所属レスラーと他団体やフリーのプロレスラー10人ほどで全道を回ります。
「ほうきは放棄しろ!」(北都プロレス クレイン中條代表)
代表のクレイン中條さん。
レフリーも務めます。
「北都プロレス22年目に入ったのですけども、初めてなんです、鷹栖町さんは。今回やっとこの街でやらせていただいて感謝していますよ」(クレイン中條代表)
7月は7市町村で8大会、移動距離は計約1400キロ。
広大な北海道を移動してプロレスを22年続ける理由とは。
「私がいろんな事がありまして、プロレスから元気をもらって乗り切ったんですよ。ですから、みなさんもいろんな事があればプロレスを見て、元気をもらっていただきたいと」(クレイン中條代表)
プロレスで元気届ける― 子どもから大人まで盛り上がり
この日は札幌市から274キロ離れたオホーツクの紋別市。
北都プロレスがこの夏から力を入れているのが。
「この時に大きな手拍子でムース!ムース!って応援してくれたら、もうちょっと頑張れると思うのですよ」
最近の子どもたちは、テレビでプロレスを見る機会が少ないため、ルールと応援の仕方を説明します。
「はい、ロープブレイクでーす!!」
次のプロレス教室も体験してもらった子どもたち。
いざ試合を見ると!?
「ルールールー!」
推しのルー選手が負けてしまいましたが―
「ルルル負けた悔しい!」(観客の子ども)
夏休みの子どもたちの心には刻まれたようです。
「すごかった。やられても立ち上がるのが良かった」
「(Q:好きになった?)うん」
「ルールールー!ルールールー!ルールールー!」
次の日は西興部村。
春から始めたSNS動画も力が入ります。
「体力だけが私の自慢でほかに何もないんですよ。よろしくお願いします」(クレイン中條代表)
「中條さんからの強い思いを受けて西興部でも開催したいなぁと思いまして。2年越しになったんですけど」(イベントスタッフ)
村もプロレスに期待しています。
「チキンナゲットとポテトフライ、枝豆を250円で販売しています。よろしくお願いします。オリジナルのポチ袋もあります。もう油ものまみれになりながらやってきたので、髪の毛がびちょびちょなんですけど」
「今度は私も出たい」「意外と面白い」 元気届ける北都プロレス
この日のメインイベントは場外乱闘もあり、会場は大いに盛り上がりました。
「最高のレスリングでした。今度は私も出たいと思います」
「子どももすごい楽しめるし、大人も楽しめる」
「プロレスって怖いイメージだったんですけど、意外と面白いなと」
「うちのカレンダーは北都プロレスの予定ばっかりだもん」
「見ていくたびにはまっていくんだよね。もう何が好きかわからないぐらいになってきたよね」
「すごく良い意味でのローカル感。みんなレスラーもすごく仲が良くて、優しくて、かっこよくって。イリュージョンですよね」
「なまらなまらなまら北都!」
「大成功で終わってよかったと思います。地域のみなさんも喜んでいましたし、また来年、再来年と開催したいという意欲になりましたね」(イベントスタッフ)
次の日、南富良野大会を前に訪れたのは町内のグループホーム。
「好きな動物はキツネです。今日はみなさん1年ぶりということで」
北都プロレスは1年で30か所ほどの福祉、介護施設、幼稚園の慰問を行っています。
「そうです、毎年来ていただいて、ご利用者の方と触れ合ってくれてます。今晩も60人ぐらいみんなで行ってます」(南富良野からまつ園園長)
南富良野大会はタイトルマッチ前哨戦もあり、大盛り上がり。
「楽しんでいました。最高です」
「私がとにかくプロレス大好き人間でプロレスから元気をもらっています。プロレスを見て元気をもらっていただきたいと思っているんですよ。76のじいさんでこんな筋肉の人いますか?」(クレイン中條代表)
北海道のどこかで、北都プロレスは元気を届け続けます。