強い紫外線は肌だけでなく目にも影響し、蓄積されると白内障などの病気を招く恐れもあります。名古屋の眼科医にリスクや対策について聞きました。
強い紫外線によって、肌だけでなく「目」も日焼けしてしまいます。
北海道から来た人:
「暑さにびっくりしました。レベルが違います。(日差しも)強すぎます。(目の日焼けは)知らなかったです」
目の日焼けによるリスクについて、眼科医に聞いてみると…。
名古屋アイクリニックの小島隆司医師:
「目の表面で紫外線はほとんどカットされるんですけども、わずかながら目の中に入っていく。それが吸収されると白内障という病気になったりすることがあるので、(紫外線の)蓄積には注意した方がいいかなと思います」
目の中の水晶体が長い間、紫外線を浴びると、白内障を発症し、視界がぼやけたり視力が低下する恐れがあります。
さらに注意しなければならないのが、「翼状片」という症状です。白目が黒目の部分まで伸びる病気で、以前は高齢者に多かったものが、最近は屋外で働く30代などにも確認されているといいます。
小島医師:
「大事なことは紫外線が目に入らないようにする。サングラスなどで直接的に光をブロックすることが大事かなと思います」
街行く人に「目の紫外線対策」について聞いてみると…。
70代:
「これは老眼鏡で、日差しで色が変わるだけです。最初は抵抗ありました。人の視線が気になりましたけど、今はそんなこと言ってられないし」
母親:
「紫外線が強いので。小さい子の方が照り返しで、紫外線が目に良くないかなと思って」
一方、仕事や学校ではなかなか着用しづらいというのも現状です。
30代:
「ビジネスの場面だと、ない方が印象がいいんじゃないかなと思います」
高校1年生:
「校則でかけていいのかというのがあるのと、制服に合うサングラスがちょっと見つからないので」
サングラスは「ファッション」という感じ方もありますが、いまや警察官もサングラスをかけて目を光らせる時代です。医師は、使うシーンに応じたサングラス選びで目を守ってほしいと話します。
小島医師:
「紫外線をたくさん浴びて症状が出てからでは遅いので、早め早めに予防していくことが1番大事だと思います。紫外線をカットしたいだけであれば、透明なメガネもあるのでそれでもいいかなと思います。サングラス・日傘・帽子などを組み合わせて、できるだけ目に紫外線が当たらないようにすることが重要かなと思います」