宮城県登米市で計画されている複合施設をめぐり、市内の経済団体が早期の建設を求める要望書を提出しました。

登米市では現在、市役所本庁舎の機能も備えた複合施設の建設が計画されていますが、今年4月に就任した熊谷市長は財政面などを理由に白紙撤回を進めています。

これに対し、市内の9つの団体は、市民サービスの向上や地域経済の活性化などを推進するためには複合施設が必要だとして早期の建設を求めました。

熊谷市長は現在、事業費を明確にするための、設計事業者の公募を進めていて、「現時点では建設をするともしないとも言えない」と答えました。

登米法人会 藤欠孝一会長
「市長は来年の5月か6月にある程度データができたら、建設か撤回を公表しますと話していますけど、できればその前に早めにはっきり市民に説明していただきたい」

複合施設の白紙撤回をめぐっては、合併特例債を活用すれば費用の8割近くが賄えることなどを理由に、議会からも建設を求める声があがっています。

仙台放送
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