高校野球です。6年ぶりの夏の甲子園に出場する佐賀北。「がばい旋風」と呼ばれ、全国優勝を果たした「2007年」に生まれた選手が今年の主力メンバーです。

夏の高校野球佐賀大会。
今年は、かつて「がばい旋風」を巻き起こした佐賀北が優勝。6年ぶりに、聖地・甲子園への切符をつかみました。

【佐賀北高校・宮崎淳多主将】
「まずは、優勝が決まってとても嬉しいです。もうとにかく元気はつらつ全力疾走で応援されるチーム目指して頑張ります。」

佐賀北の特徴は、後ろにつなぐ「全員野球」

【佐賀北高校3年・松尾拓実副主将】
「作られたチャンスをしっかり次のバッターにいい形でつなぐこと。」
【佐賀北高校2年・山下泰槻選手】
「打つというよりかはつなぐことだけ。ヒットも打てればいいですけど、とにかくつなぐ」

今大会、1試合あたりのバントは平均5つ。堅実な野球で、勝負をものにしてきました。

【佐賀北高校・4番宮崎淳多主将】
「チームが勝てるなら、自分バントでもスクイズとかでも全然やりますしチームみんなが『チームのために』っていう気持ちがあってそれが一つになれば必ずいいものになる。」

一方、投げてはエースの稲富理人が抜群の安定感。
県大会では5試合をほぼ一人で投げ、わずか3失点と圧巻の投球を披露しました。

【佐賀北高校 稲富理人投手】
「自分は1番をもらっているので、エースで投げている以上、チームを勝たせる責任がある。」

キャプテンの宮崎淳多は、4番バッターとしても、精神的な支柱としてもチームを支えています。

【佐賀北高校・宮崎淳多主将】
「やっぱりエースの稲富に声をかけながらチーム全体を見ながらチーム全体の士気が下がらないように自分が中心となってやっていきたい」

県大会の決勝でも、ピンチの場面で稲富に声をかけました。

【佐賀北高校・宮崎淳多主将】
「稲富に『絶対俺たちが守るから』とか『大丈夫だぞ』とか言いながら稲富を落ち着かせて」

【佐賀北高校・稲富投手】
「内野手全員3年生なんで、ピンチの場面で声をかけてもらえるので気持ち的には凄い楽です」

宮崎選手は、唐津市から佐賀北高校まで1時間半かけて電車で通っています。

【佐賀北高校・宮崎淳多主将】
「ただいま」
【母】
「おかえり」
朝6時に家を出て、帰るのは午後9時をすぎます。

Q.なんで北高を選んだ?
【佐賀北高校・宮崎淳多主将】
「甲子園に行きたくて。佐賀北に行きたいっていう強い気持ちがあって。通学を選んで通うようにしました」

去年の夏は、「自分のミスで負けた」という宮崎選手。
3年生になり、キャプテンとしてチームを引っ張ってきました。

Q.弱音ははかない?
【佐賀北高校・宮崎淳多主将】
「吐かないです。1年生の時は結構ネガティブだったんですけどキャプテンやり始めたくらいから自分がネガティブになってたらいけないって思ってて。思考を変える努力をしてきたっていうか」

几帳面に文字が並ぶ日誌。その日の思いを毎日書いてきました。
「仲間から嫌われてもいいから厳しくする」
キャプテンとしての決意が綴られています。

【佐賀北高校・宮崎淳多主将の父親】
「とにかく1年からベンチには入れるようにと。親としても覚悟を決めて3年間やるつもりできました」

宮崎選手を、両親も応援してきました。
カレンダーに書かれていたのは1カ月分の夕食のメニュー。
魚、鶏肉、豚肉など栄養が偏らないように注意し、宮崎選手のからだづくりを支えてきました。

【佐賀北高校・宮崎淳多主将の両親】
Q.どんな3年間でしたか
「色々ありましたね」
「つらかったね」

【佐賀北高校・宮崎淳多主将の父親】
「とにかく大きな試合前に病気やら怪我やら中学校の時から起こす子だったんです。でもそれを乗り越えて今大会今年の佐賀大会、最後の佐賀大会は何もないように、何もないように、で万全な状態で何もなく終われたのが一番良かったと思う」

【佐賀北高校・宮崎淳多主将の母親】
「帰ってきて夜こっそり外で素振りをずっとしていたりすると、見ないようにしとこうと思って、頑張ってるなって思う」

4番として、甲子園での一本を狙う宮崎選手。
家では、毎日500スイングの素振りを続けてきました。

【佐賀北高校・宮崎淳多主将の母親】
「とにかく甲子園で1勝できるようにがんばってほしいです」
【佐賀北高校・宮崎淳多主将の父親】
「とにかく暴れてこいと、それだけです」

佐賀北が全国制覇を果たし「がばい旋風」を巻き起こした2007年に生まれた子供たちが今年の3年生、佐賀北の主力です。

【佐賀北高校・本村祥次監督】
「監督として選手たちに何とか勝たせて一勝させたいというところも私の夢というか目標としてあったので」

本村祥次監督も、2012年にキャプテンとして甲子園に出場しましたが、1回戦敗退。再び甲子園を目指したいと監督を志しました。
佐賀北は2007年以降、3度の甲子園でいずれも1回戦負けと「1勝」が遠ざかっています。

【佐賀北高校・宮崎淳多主将】
「甲子園に出るだけじゃだめだと思うので、甲子園に出るのがスタートラインだと思ってここからもう1回気を引き締めてやっていきたい」

目標は、「甲子園で校歌を歌うこと」

【佐賀北高校野球部】
「絶対勝つぞ!よし!」

夏の甲子園大会は、3日に組み合わせ抽選会を迎え、5日に開幕します。

※「崎」は大の部分が立

サガテレビ
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