2024年7月の大雨では、山形の庄内・最上地域を中心に、住宅・河川・道路・農林水産業など被害額は過去最大の1116億円に上った。1年を節目に、その爪痕を振り返る。

土石流・集落がまるごと浸水した豪雨
2024年7月の大雨では、山形県内で初めて1日に2度の「大雨特別警報」が出され、庄内・最上を中心に甚大な被害があった。
2024年7月のリポート:
ごつごつとした岩のようなたくさん転がっています。そして住宅も埋まっています。
大量の木が流されてきていて、電柱のところで止まっています。
酒田市北青沢では、荒瀬川の支流・小屋渕川で土石流が発生し集落を襲った。

2024年7月のリポート:
蔵岡地区の集落に入ってきました。ほとんど人影がなく静まり返っています。
足元には重い泥が溜まっていて、歩くのも困難な状態です。
また戸沢村蔵岡地区では、最上川から水があふれ集落全体を飲み込んだ。
蔵岡地区はこれまで何回も水害に見舞われていて、2024年の被害を受け、村は集団移転事業を進めている。

過去最大の被害総額・復旧手つかずの場所も
浸水や土砂崩れなどによる住宅への被害は17の市町村で1642棟に上り、現在も7市町村・112世帯が仮住まいでの避難生活を余儀なくされている。

被害は住宅だけでなく河川や道路・農地など広範囲に及び、県がまとめた被害総額は過去最大の1116億円に上る。
<被害内訳>
■道路や堤防・上下水道などの破損 755億円
■農林水産業の被害 332億円

依然、手つかずのところも多く残っているのが現状で、先の長い復旧・復興が待たれる。
(さくらんぼテレビ)