昨シーズン限りで現役を引退した熊本ヴォルターズの本村亮輔さんです。先日TKUの単独インタビューで決断の裏にあった葛藤と今後に向けた決意を語ってくれました。

【本村亮輔選手】
「どのシーズンを取っても無駄なシーズンはなかった」

佐賀出身、熊本ヴォルターズの、本村亮輔。

2018-19シーズン、特別指定選手としてヴォルターズに加入し、7シーズンにわたりプレー面でもメンタル面でもチームを支えてきました。

【本村亮輔選手】
「2年前に脳震盪を起こして今まで経験をしたことがない挫折、離脱に陥って少し自分の中でプレーしたい反面、体への心配が去年より大きく気持ち的には変わってきた」

プロ入り後はフィジカルの強さを買われ、守備面で求められるハードルが年々上がり、特に直近3シーズンはケガとの戦いが増えました。

【本村亮輔選手】
「引退した時に寝たきりやそういったことを考えた時にここで僕自身B1昇格を目指して7年間やってきて、体のこともありますし、下の世代に頑張ってもらいたいと思った」

【ブースター感謝祭/5月25日】

本村が引退発表後初めて公の場に姿を見せたこの日。

会場にはメッセージフラッグが用意され、ブースターが本村へのメッセージを綴りました。

【ブースター】
「『熊本にいてくれてありがとう』というのとずっと応戦していくので次の第二の人生も頑張ってもらいたい」

コートサイドには本村を陰ながら見守ってきた両親の姿もありました。

【父・秀一郎さん】
「本人が決めたのがベスト。背中を後押しする形で亮輔と話した」

【母・奈緒美さん】
「バスケのおかげでたくさんの人とつながって今があると思うので感謝でいっぱい、息子にも みなさんにも」

アスリートとして人生の分岐点といっても過言ではない『引退』という決断をした本村にチームは新たな席を用意。

トップチームからユースまでの橋渡し役を担う、新設のプレイヤーデベロップメントコーチ兼ユースアドバイザーに就任しました。

【本村亮輔コーチ】
「ありがたいことに色んな選択肢をいただいて、バスケにかかわらずたくさんのお話をいただいて、その中で一番僕がやりたいなと思ったことはヴォルターズにかかわる
仕事だったのでそこが一番大きかった」

現役時代は他のチームからオファーがありながらも熊本に残り、セカンドキャリアも
熊本を選んだ本村。

インタビューの最後、そんな本村に「熊本を愛してやまない理由」を聞きました。

【本村亮輔コーチ】
「一番は熊本の県民性が好き、熊本の人が好き。街並みもそうだし、一番は熊本の人が大好きで、ここで一生過ごしたいなと思わせてくれるくらい皆さんにお世話になったので、そこが一番大きかった」

これからもバスケットボールと共に。今シーズンから本村亮輔の第2章が幕を開けます。

テレビ熊本
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