庭田氏が票を伸ばした要因

物価高対策が最大の争点となるなか、街頭演説などで繰り返したキャッチコピー「手取りを増やす夏」。

これが有権者にわかりやすく、支持が広がったとみています。

さらに、庭田氏を後押ししたのが、党の「本気度」です。

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堂故氏との接戦が報じられた富山選挙区を党は重点区に位置づけ、選挙期間中、党の顔である玉木雄一郎代表は2度、榛葉賀津也幹事長は3度も富山入りし、マイクを握りました。

これは異例の多さで、無党派層の取り込みにつながったと思いますし、選対幹部も「こんなにおもしろく戦える選挙は初めて」だと手ごたえを感じていました。

自民・堂故氏は議席を守れず

自民党の組織力をフルにいかした選挙戦を展開しましたが、自民党に対する逆風はここ富山でもすさまじいものがありました。

「接戦」が伝えられていたこともあって、堂故氏のもとにも続々と大物弁士が入りました。

選挙戦序盤には小渕優子組織運動本部長。

中盤には小泉進次郎農水大臣が駆け付け「謙虚に言って自民党が一番マシ」だと独特の言い回しで党への支持を呼びかけました。

さらに、今月16日には石破総理が総理として初めて来県し、応援演説をしました。

ただ、陣営幹部に聞くと、選挙戦での街頭演説での有権者の反応が思ったより悪く、陣営の危機感は日に日に高まっていたそうです。

選挙戦最終日には、大票田の富山市で党所属の国会議員、県議、市議らが集まりました。

こうした圧倒的な組織力をもってしても、票の流れを食い止めることはできませんでした。

富山テレビ
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