15年守った議席失う 自民県連幹部に責任論浮上

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参議院選挙で自民党富山県連が15年間守り続けてきた議席を失う結果となった。無党派層の支持を得られなかったことが敗因とみられ、県連幹部の間では責任論も浮上している。

「無党派層からの支持得られず」県連会長が危機感

堂故氏の選対で総括責任者を務めた橘慶一郎県連会長は敗因について「特に無党派層からの支持を得られなかった」と分析した。さらに「自民党の政策が響かなかったか、信頼が薄れているとすれば、地道な信頼回復の取り組みが必要」と振り返り、今後の課題を示した。

選対本部長を務めた宮本光明幹事長も「市町村合併などで議員の数が減り、取り組みが弱ってきていることは認めざるを得ない」と組織力の低下に対する危機感をにじませた。

幹部の進退問題に注目集まる

今回の選挙結果を受け、橘県連会長や宮本幹事長の責任を追及する声が上がる可能性も出てきた。過去の事例として、2020年の知事選では自民党県連が推薦した当時の現職が新田八朗氏に敗れたことを受け、当時の宮腰光寛県連会長と五十嵐務幹事長が引責辞任している。

ある自民党幹部は「知事選は推薦候補だったが、今回の参院選では"公認"候補が落選した。辞任を求める声があがってもおかしくない」と語っている。

「責任は痛感している」橘会長が心境語る

自身の進退について問われた橘会長は「責任は痛感している。総括責任者という立場だったわけですから。皆さんの考え方もあるので、これから皆さんと協議していくことになる」と述べた。

また宮本幹事長も「処遇もそうだがこのあとどう県連を立て直していくのか議論を踏まえながら決断をしていくことが大事」と話している。

県連は衆議院富山1区の支部長選任問題も抱えており、次の国政選挙に向けた組織の立て直しが急務となっている。

富山テレビ
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