プレスリリース配信元:千株式会社
共働き世帯の増加を背景に、約3割の家庭で"夏休み中の留守番"を予定
写真と食の力で子どもの幸せを創ることを目指す総合保育テックサービス「はいチーズ!」を提供する千株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 千葉伸明、以下 当社)は、小学生の子どもをもつ保護者を対象に、夏休み期間中の過ごし方や家庭内の工夫・課題に関するアンケートを実施しました。
その結果、子どもが主に過ごす場所としては「自宅」が最多となり、学年が上がるにつれて自宅比率が高まる一方、「公立学童」は学年が上がるごとに利用率が減少。共働き世帯が多い中で、全体の3割超の家庭で「子どもだけの留守番」が予定されており、特に「5時間以上」自宅にひとりで過ごす子どもも一定数存在する実態が明らかになりました。また、保護者が最も深刻と感じる課題は「仕事との両立」と「留守番中の安全確保」であり、夏休み中の子どもの生活全体をどう管理するかという点が家庭にとって大きな関心事であることが示されました。
調査の背景
夏休み期間は学校の支援が届きにくく、特に共働き家庭にとっては子どもの居場所や生活リズムの管理、学習支援、食事の準備など、多くの課題が重なる時期です。近年は少子化・核家族化が進み、地域や家庭内での支援も限定的になっており、子どもが自宅で長時間過ごすケースも増加傾向にあります。一方で、デジタル機器の普及などにより、子どもたちの過ごし方や家庭の対応も多様化しており、保護者の負担は増しています。そこで当社は、保護者がどのような意識で夏休みを迎え、どのような工夫や悩みを抱えているのかを明らかにするため、本調査を実施しました。
調査結果のトピックス
■夏休み中に過ごす主な場所は「自宅」が最多、学年が上がるごとに比率増
■今年の夏休み中に子どもだけで留守番させる家庭は3割超
■留守番時間が「5時間以上」の家庭が4分の1に上る
→ 午前・午後を通して子どもが長時間子どもだけで過ごす家庭が一定数存在すると推測
■留守番開始時期、経験者は「小1から」が最多だが、未経験者は「検討中」「小4から」が多数
→ 公立学童が小3までという制度的背景が影響しているとみられる
■昼間の過ごし方で最も深刻な課題は「仕事との両立」と「留守番中の安全確保」
→ 働き方と安全確保をどう両立するかが最大の悩み
■今年の夏休みに向けた工夫・対策としては「家庭内ルールの明確化」が最多
→ 具体的には、やって良いこと・悪いことのルール、行動範囲、食事の準備など
■期待する社会サービスは「多様な預かり場所の充実」が最多
■失敗談の自由回答からは「宿題未完了」「ゲーム・動画過多」や「留守番トラブル」が目立つ
調査結果トピックス詳細
1. 小学生が夏休みに過ごす主な場所は「自宅」「公立の学童」「祖父母・親戚の家」
「自宅」が各学年ともに最多だが、その割合は学年があがるにつれて増加。「公立学童」は小1をピークに減少傾向に。「祖父母・親戚の家」も減少に転じる。参考値だが小6では「学習塾」の割合も高くなる傾向。
2.今年の夏休み期間中に子どもだけで留守番させる家庭は3割超
夏休み期間中に子どもだけの留守番時間有無では、約1/3の家庭で「留守番あり」。共働き世帯の増加を背景に、子どもだけで過ごす時間の発生は避けがたい現状がある。
保護者の就労状況別に見ても「フルタイム」「短時間勤務」いずれにおいても、留守番実施の割合に大きな差は見られなかった。
3. 留守番時間が「5時間以上」の家庭が4分の1に上る
留守番予定ありの保護者に時間数を聞いたところ、”2時間未満”の短時間留守番が多いが、「5時間以上」も4分の1を占め一定数存在。「5時間以上」となると、午前・午後のいずれかを超え、保護者の勤務時間帯の大半を子どもだけで過ごしている可能性が高いと考えられる。
4.留守番開始時期、経験者は「小1から」が最多。未経験者は「検討中」「小4から」が多数
留守番経験者に開始時期を聞いたところ「小学1年生から」が最も多く35%。経験者の75%が小学3年生以下から留守番を開始している。
一方、未経験者の留守番開始時期回答は「検討中」「小学4年生から」が多い。小学4年生からという結果は公立の学童の多くが小学3年生まで入所可能であることが影響していると考えられる。
5.昼間の過ごし方で最も深刻な課題は「仕事との両立」と「留守番中の安全確保」
夏休み期間中の昼間の過ごし方で最も深刻な課題は「仕事との両立」。次いで「留守番中の安全確保」が2位となり、就労と見守りの両立が家庭にとって大きな負担となっている。
「ゲームや動画視聴の時間増加」は3位に入り、現代的な生活環境における子どもの過ごし方への悩みがTOP3にランクインしている。
6.夏休み期間中、自宅での過ごし方の工夫や対策は「家庭内ルールの明確化」
今年の夏休みに向けた工夫・対策の最多は「やって良いこと・悪いことのルール決め」。次いで「留守番の時間や場所、行動範囲などのルール決め」「簡単に食べられるものの準備」が続き、家庭内での安心・安全な自律行動を促す工夫や保護者の不在時間も想定した工夫が多く見られる。
一方で「見守りカメラの設置」や「地域との連携」などは1桁台にとどまり、デジタルや外部リソースの活用はまだ限定的な様子。
7.保護者の負担軽減のために利用したい社会サービスは「多様な預かり場所の充実」
最も求めている社会サービスは「多様な預かり場所の充実」で46.0%。次いで「学童保育や習い事などへの費用支援」「食事提供サービス」も3割を超え、実質的なサポートを望む声が多く見られた。「体験活動」「学習支援」「企業の支援」など、多様で柔軟なサービスへのニーズも一定数あり、一選択肢ではなく多数の選択肢のある支援設計が求められていることがうかがえる。
8. 【自由回答】失敗談は「宿題の未完了」「動画・ゲームの過剰視聴」「留守番トラブル」が上位に
■これまでの夏休み期間中の失敗談について自由意見TOP3カテゴリーと代表的なコメント(一部抜粋)
1.宿題・勉強の遅れや管理不足(33.3%)
・宿題を早めに終わらせてたのはいいが 算数や国語のプリントだけ終わらせたらいいと子供は勘違いをして絵や自由研究などを忘れていた
・動画の見すぎ、ゲームのし過ぎで宿題の進みが遅かった
・学校から持って帰ったホウセンカを枯らし種子を収穫できず、宿題のレポートが書けなかった
2.動画・ゲームなどの過剰視聴(25.9%)
・アマプラを祖父母宅で見まくっていたため、祖父母宅のアカウントからアニメのお気に入りを消した
・親が目を離すと平気で5~6時間、動画配信サービスでアニメを見ている
3.留守番・見守りの課題(14.8%)
・1人で留守番する約束で予定を立てていたが、当日出発直前にやっぱり怖い、イヤだ!とぐずりだし予定をキャンセルした
・ドアに鍵を入れたまま抜けなくなったのか、リュックごと鍵穴かぶら下がっていた。誰でも入れてしまう状況になっていた
今回の調査からは、夏休みにおける保護者の負担や悩みが、単なる時間の問題にとどまらず、安全確保・学習支援・食事準備・メンタル面まで多岐にわたることが明らかになりました。共働き家庭の増加やデジタル環境の変化を背景に、「子どもが日中ひとりで過ごす時間」をどう安全かつ有意義にするかは、社会全体の課題としてとらえる必要性が示唆されました。
調査概要
調査方法 :はいチーズ!会員へのWEBアンケート調査
調査対象者:はいチーズ!会員(※) 323名
調査期間 : 2025年6月7日~6月24日
※はいチーズ!会員=未就学児、園・学校に通う子どもを持つ保護者
≪はいチーズ!とは≫
「はいチーズ!(https://sencorp.co.jp/service)」は『こどもにピース』をモットーに、保育園・幼稚園など子どもを預かる施設や保護者とともに子どもの幸せを育むことを目指す、総合保育テックサービスです。
運動会や発表会など季節行事の写真撮影から販売、問い合わせ対応まで、トータルでサポートする写真に特化したインターネット写真販売「はいチーズ!フォト」をはじめ、保育ICT「はいチーズ!システム」、アルバム制作「はいチーズ!アルバム」、動画撮影「はいチーズ!ムービー」で子どもの記憶や記録を残し、給食・食育サービス「はいチーズ!ベジ」では子どもの健やかな成長を支援します。未来ある子どもたちの人生がより豊かで幸せに溢れたものになるように、心と身体の両面へアプローチするサービスを提供しています。
≪千株式会社 会社概要≫
代表取締役社長:千葉伸明
本社 :東京都千代田区紀尾井町1番3号
東京ガーデンテラス紀尾井町 紀尾井タワー14F
設立 :2004年10月
HP :https://sencorp.co.jp
はいチーズ!は、千株式会社の登録商標です。
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