連日の猛暑。ゲリラ雷雨もまるでスコールで、日本の夏は“亜熱帯化”していると言えそうだ。
それに伴い… これまでに6万個、年間4000種類のアイスを食べているというアイス研究家・シズリーナ荒井さんによると、アイスのトレンドが“イタリア&沖縄化”しているという。どういうことだろうか。
7月からは「氷菓」の出番
インテージの調査によると、7月に入ると、シャーベットやかき氷などの「氷菓」の売り上げがグングン伸びて、他の「アイスクリーム」「アイスミルク」よりもよく売れるようになる。
乳成分をほとんど含まないためベタつかず、あっさりした食感が猛暑に合うのだろう。

この「暑いのであっさりしたものが売れる」というトレンドに、いまアイス業界の注目が増している。そこで出てくるキーワードが、『イタリア』と『沖縄』だ。
イタリア発祥「ジェラート」新商品続々
ジェラートとは、イタリア語で「凍った」という意味で、牛乳や果肉などを凍らせて作るイタリア・フィレンツェ発祥のアイスのこと。「濃厚なのに後味スッキリ」というのが特徴で、猛暑を爽やかに冷やしてくれる新商品が続々登場している。

【ジェラート新商品】
(1)森永乳業「PARM(パルム)ジェラート ショコラ&深紅のベリー(1本入り)」/希望小売価格:184円(税込)
(2)ハーゲンダッツ ジャパン 「ハーゲンダッツ ミニカップ CREAMY GELATO『いちご練乳みるく』」/希望小売価格:351円(税込)
全国に広がる「沖縄アイス」
シズリーナ荒井さんによると、沖縄で売れている食材「さんぴん茶」「アロエ」「アサイーボウル」「マンゴー」を取り入れた新商品も増えているという。乾いたノドを潤す水分が多い上に、味がしっかりのっているのが人気の理由とのことだ。

【沖縄の人気食材アイス】
(1)フルッタフルッタ「お家でアサイーボウル® S オリジナル」/希望小売価格:オープン価格
(2)江崎グリコ「アイスの実<完熟マンゴー>」/希望小売価格:184円前後(税込)
また、沖縄人気を表すように、ご当地アイス『ブルーシールアイスクリーム』が関東などでも店舗を増やし、現在全国で49店舗まで拡大している。
アイスの“イタリア&沖縄化”
うだるような暑さの中、シズリーナ荒井さんに聞く今年のオススメはずばり「濃厚なコクと後味がスッキリ」なアイス!

“亜熱帯化”する毎日をすっきりと冷やしてくれる“イタリア&沖縄”アイス。この夏、一度試してみてはいかがだろうか?
【企画・執筆:棚橋元信 / 川原浩揮】