7月2日に会見を開き、大学を除籍になっていたことを明らかにした伊東市の田久保眞紀 市長は3日午前、市議会の中島弘道 議長と面会しました。田久保市長は3日昼過ぎ取材に応じ、改めて辞職を否定しています。
伊東市の田久保眞紀 市長をめぐっては、市が発行した最新の広報誌に「平成4年 東洋大学法学部卒業」と記載されている一方、6月初旬には「東洋大学卒ってなんだ!彼女は中退どころか、私は除籍であったと記憶している」と記された差出人不明の告発文が市議全員宛てに届きました。
このため、市議会では6月25日に開かれた本会議で“学歴詐称”疑惑に関する質問があがったものの、田久保市長が「この件に関してはすべて代理人弁護士に任せているので、あとのことは弁護人から公式に発言のない限りは私からの個人的な発言は控える」などと言及を避けたことから、強い調査権限があり、証言や資料の提出を理由なく拒むと罰則もある百条委員会を設置する方針を固めています。
こうした中、田久保市長は7月2日に記者会見を開き、大学側に確認した結果、除籍されていたことがわかったと明らかにしました。
そして、3日午前9時半過ぎからは市議会の中島弘道 議長と面会しましたが、中島議長によりますと田久保市長からは除籍であった旨の報告があっただけで謝罪はなく、また、百条委員会を設置しないよう求められたということです。
3日昼過ぎ、取材に応じた田久保市長は「百条委員会を止めてくれとお願いしたわけではない」と強調した上で、「『いま百条委員会を開くことは伊東のためになるのか?これからの伊東のためにならないのではないか?』と伝えた」と述べました。
また、自身の進退については「このような混乱を招き、市民に迷惑をかけているので真剣に考えている」と話す一方、「伊東市はこれから忙しい夏を迎える中、すぐに辞めることは市政に一層の混乱をもたらすので、とにかくいまは一生懸命1票投じてくれた方の期待に応え、しっかり日々の業務をこなして、今年の夏をきちんと乗り切りたい」と改めて辞職を否定しています。