広島電鉄は「走る美術館」と銘打ち、路面電車の車内で被爆80年に合わせた作品展を2日から始めました。
■路面電車の車内で「被爆80年展」
2日から路面電車の車内で始めた『被爆80年展』。
この作品展は当時を知らない若い世代にも原爆について考えるきっかけにしてもらおうと、高校生など若い世代から作品を募集しました。
車内には応募されたおよそ100点の中から選ばれた絵画など40の作品が展示されています。
【辰已キャスター】
「テーマは”未来の広島”なんですが、イラストだけではなく、書体のものや、中には編みもので表現したものもあります」
広島電鉄は去年11月から路面電車にアート作品を展示する取り組みを続けていて、今回もその一環です。
■明るい未来の広島を感じて
【広島電鉄地域交流事業課・児玉胡桃さん】
「乗ってくださる方も楽しんでいただけているのではないかと感じています。被爆80年の節目、広島の街も変革している最中というところもあるので、明るい未来の広島をみなさんに感じていただけたらと思っています」
『被爆80年展』は、来月末までの予定です。
■白いラッピングが目印
【辰已キャスター】
展示されているのは、明るい作品が多いです。選んだ担当者の方も「明るいものを飾りたい」と話していました。
「走る美術館」白いラッピングが珍しいと思いますが、これはキャンバスを模してこのようなデザインにしているということです。運行する路線としては、8月に開業する駅前大橋ルートも含まれます。つまり、新しい広島の景色と未来の広島をテーマにした作品を同時に見ることができることになります。
しかし、この車両1両しかありません。
出会うのが難しそうですが、GPSが搭載されているので、7月半ばには…車両がどこを運行しているのか一目で分かるようになります。
広島電鉄の公式HPから確認できる仕組みです。
■車両にGPS搭載 現在地がわかる!
そしてまだ検討段階ですが、いずれは…カープやサンフレッチェのラッピング車両の情報も加えたいということでした。
広島ならではの路面電車をもっともっと楽しめる取り組みになりそうです。