とさでん交通が20日発表した昨年度(2024年度)の収支によりますと、営業損益は3億4700万円の赤字となりましたが、補助金などを含めた純損益は1億5500万円の黒字で、2期連続の黒字決算となっています。
高速バスの大阪・神戸便が好調で、2024年11月の運賃値上げも売り上げ増の要因になっているということです。
とさでん交通 樋口毅彦社長:
「昨年に引き続いて、国の交付金を活用した自治体からの公共交通維持のための補助金がございました。そのことで公共交通部門の自社赤字が1億円に圧縮できた」
とさでん交通は、2014年の新会社発足の時点で37億円の借り入れを引き継ぎ、5年で12億円を返済しましたが、コロナ禍により12億円の緊急融資を受け、借り入れが元に戻りました。
とさでん交通に対しては、県や沿線の市と町が今後10年かけて12億円を支援することで合意しているほか、県は今月の議会に8億円の支援を含む補正予算案を提出しています。
とさでん交通の樋口毅彦社長は、3期連続黒字を目指し、自立経営に向けて道筋をつけていきたいとしています。