国の文化審議会は原爆ドームを「国の特別史跡」に指定するよう、きょう、文部科学大臣に答申しました。

1995年に「国の史跡」に指定され、翌1996年には世界文化遺産にも登録された原爆ドーム。爆心地からおよそ160メートルの至近距離で被爆し爆風と熱線で内部は全焼したものの、奇跡的に倒壊を免れました。

広島市内には原爆ドーム以外に「平和公園レストハウス」「本川小学校平和資料館」「旧日本銀行広島支店」「袋町小学校平和資料館」「中国軍管区司令部跡」「多聞院鐘楼」の6つをまとめた「広島原爆遺跡」が史跡に指定されています。

広島市は、被爆関連の史跡の中でも象徴的存在である原爆ドームを、「史跡」から「特別史跡」に格上げすることは「広島の原爆遺跡全体の価値をより高め被爆の実相を国の内外に継承していく上で意義がある」として、ことし2月、原爆ドームを特別史跡に格上げするよう文化庁に意見具申していました。

今後、特別史跡に指定されれば、広島市内では初めての特別史跡となります。

テレビ新広島
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