大分市で入札を巡る事件が相次いで起きたことを受け、県はこれまで非公表としていた業務委託契約の入札予定価格を7月から事前に公表する方法に変更することになりました。

入札を巡る事件が相次いだ大分市。

2月には官製談合事件が明らかに。さらに5月には前市議会議員が逮捕された入札妨害事件も発生。

いずれも市の職員が秘密である予定価格を前市議や業者に漏らしたとされています。

こうした事件を受け、県はこれまで非公表としていた業務委託契約の一般競争入札と指名競争入札の予定価格を7月から試験的に事前公表に変更するということです。

職員が予定価格を漏らすなどの不正行為を防ぐことが狙いだということです。

こうした動きについて行政の監視活動などを行う団体は。

◆おおいた市民オンブズマン永井敬三さん
「当然、税金の無駄遣い、入札が高止まりするから」

また、事前公表にすることで、競争意識が減り、談合が発生しやすくなる可能性があると指摘します。

さらに…

◆おおいた市民オンブズマン永井敬三さん
「行政職員、自分たちの職員を守るために予定価格を事前公表したに過ぎない。本来、守秘義務があるし(漏洩は)あっちゃいけない」

県は2025年度中は、試験的に予定価格を事前に公表した上で、落札価格の動向などを調査するとしています。

テレビ大分
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