22日投開票を迎える東京都議会選挙。
選挙戦はいよいよ終盤を迎えていますが、参議院選挙の縮図ともいわれている注目の選挙区があります。
それが武蔵野市。
候補者4人が激戦を繰り広げている武蔵野市、取材してきました。
22日に控える投開票に向けて、熾烈(しれつ)な戦いが繰り広げられている東京都議会議員選挙。
過去には都議選の結果が、その後の参院選に大きく影響することも。
12年前の2013年の選挙では、この年に政権を取り戻した自民党が都議選で大勝。
直後の参院選では、自民党が大きく議席を増やし参議院のねじれを解消。
安倍長期政権へと続くこととなりました。
また、小泉政権発足直後に行われた2001年も都議選で議席を伸ばした自民党が参院選でも勝利。
さらに1989年では、消費税導入などが争点となる中、都議選で反対を掲げた野党の社会党が推薦候補を含め躍進。
参院選でも社会党が大勝。
当時の土井たか子委員長の“マドンナ旋風”が巻き起こりました。
こうした歴史から参院選の“前哨戦”と呼ばれているのです。
そうした中今、この参院選の対立縮図として注目されている選挙区が。
それが、武蔵野市選挙区です。
人口約15万人。
“住みよい街”として人気の吉祥寺エリアを含む武蔵野市。
武蔵野市選挙区の候補者は現職の自民候補に、立憲などが推す無所属候補。
そこに、国民民主党、再生の道の新人が参戦。
4人で1つの議席を争い、国政選挙と似た対立構図となっているのです。
自民党候補は2024年の都議補選で初当選した現職の東真理子氏。
自民党・現職 東真理子氏:
(Q.有権者に一番訴えたいことはどんなこと?)命を大切に「すべての政策は命を大切に」をテーマにしています。「児童虐待ゼロ」「JR中央線のホームドアの設置」「吉祥寺南病院の建て替え」「水事業の再生」です。
都や市と連携して進めてきた、廃院した病院の後継病院の誘致や災害に強い街づくりを訴え再選を目指します。
対立する立憲などの推薦候補は、無所属新人の笹岡裕子氏。
無所属・新人 笹岡裕子氏
(Q.有権者に一番訴えたいことはどんなこと?)これだけの物価高です。我々は毎年真面目に働いているのに、年々暮らしが厳しくなっている。私たちが納めた税金が、きちんと我々の暮らしに戻ってくるような、暮らしに届くような、そんな都政を実現したい。
2023年の武蔵野市長選では、約300票の僅差で敗れた笹岡氏。
物価高対策や教育、介護の充実を訴えています。
国民民主党の候補は、市の図書館内でカフェを経営する新人の松井隆雄氏。
国民民主党・新人 松井隆雄氏
(Q.有権者に一番訴えたいことはどんなこと?)私の政策の柱は3つありまして、経済を回し武蔵野を守り人をつくる。「経済」「武蔵野」「人づくり」です。中小企業を強くして、そして経済を強くする、賃上げする。
企業の成長を促進させるとともに、都民の賃金を増やすことを公約に掲げています。
そして再生の道からは、自転車で街中を回り選挙戦を戦う新人の尾花山和哉氏。
再生の道。新人 尾花山和哉氏:
(Q.有権者に一番訴えたいことはどんなこと?)私はデータサイエンティストなので、データや事実に基づいてしっかりと問題を定義して、その上で自分たちがどういう未来を選んでいくのか、そこを気持ちを持って意思決定をしていくということをやっていきたいと思います。
デジタル技術を活用し、医療やインフラを維持する政策などを主張しています。